秋起こしも出来ないままに

今年の稲作−2004
  秋の収穫作業が済んでも天候不良は相変わらずで、結局田が乾かず秋起こしは出来ませんでした。稲株を見せた田を此処に載せるのは、百姓としては気が引けますが、写真としてはなかなか良いですね。正月2日に撮影しました。



収穫の秋が到来

  左は稲藁が欲しいと言われ、カッターを止めて藁を落とした所です。10月18日、この「滋賀羽二重糯」が今年最後の稲刈りでした。直後に降った雨はとんでもない量で、水捌けの良い家の横の田でも右の写真の様な有様です。

  今年初めて作らせて貰った「神明講」の田は、1畝ほどのぬかるんだ部分に手こずり、コンバインは泥まみれに成りました。結局最後は手刈りをし、トラクターに積み込んで家に持って帰りコンバインで処理したのですが。

  10月15日 家の南横の苗代を刈り取りました。ここはどんなに雨が降っても、稲が乾けば直ぐ刈り取りが出来る程水捌けが良く、こんな雨の多い年には有り難い田です。


 左の写真は家の横の田。水捌けが良く、台風の大雨にもびくともしません。圃場整備田で21号台風の雨が十分に乾いていないのに、22号の台風が来る前に何とか収穫を済ませたいと頑張った田で、コンバインが沈んでパジェロで牽引して収穫をした処などでは、溜まった水を抜くのにポンプで一日がかりでした。

  10月1日、稲刈りに行くと周りの田は殆ど収穫が済んでいました。





 10月1日、家の横の田も色づいて来ました。

 8月末から9月に入って、2週連続で超大型台風に見舞われましたが、田植え時期が遅いことや直撃を免れたこともあって、幸い我が家のコシヒカリは収穫期を迎えつつあります。この写真は一番遅く植えた家の横を9月11日に撮影したもの。天気予報ではしばらく残暑の厳しい日が続くとの事で、コンバインが入れるように田の乾くのを期待しています。
 (この写真の田は非常に乾きやすい砂壌土で、その心配は無いのですが)

台風の被害が拡大

  台風一過の秋晴れも、わずか2日でもう雨になりました。9日に所用で京都へ行く途中、高架になった道路から隣町の田を見下ろすと、右側も左側も倒伏したコシヒカリが目立ちました。


 20qほど南へ行った志賀町の山手で、稲刈りをしておられる方が有りましたが、倒伏していないこの稲はキヌヒカリでした。この農家の方は私と同年代。いずこも後継者不足だそうです。眼下に琵琶湖が見えて眺望は抜群。中央少し右手の建物は志賀町役場。しかし右端の看板は、猪や鹿・猿の害が酷い事を示しています。





  9月7日、台風18号が前回と似たようなコースを通って、日本海を駆け抜けました。8月30日の16号より雨は少なく風は強くて、倒伏したコシヒカリにはつらい一夜でした。夜中の11時頃には一応収まったので、家の側の一番遅く植えた田(下の左の写真)を見ると少し傾いており、早く植えた収穫の近いコシヒカリを心配しながら寝ました。
 朝は台風一過の秋晴れ。気になったコシヒカリも部分的な倒伏で済み、一安心です。コンバインで収穫するには田が乾いていないので、締め切ったシートハウスを開けるよりも先に、乾きにくい田の畦を切って水抜きをしてきました。

  連休の頃に植えたコシヒカリは軒並み倒伏しています。誰が作っているのかと他人事ながら気になりました。こういう風に倒伏すると、稲刈りは大変です。当然品質も悪くなります。  連休の頃に植えたコシヒカリは軒並み倒伏しています。誰が作っているのかと他人事ながら気になりました。こういう風に倒伏すると、稲刈りは大変です。当然品質も悪くなります。
 ここは稲の色から見ると直ぐには刈れませんね。お得意先の田で無くて良かったと思いました。
 
 さすがに我が家のコシヒカリも部分的には傾きましたが、半月もすれば収穫です。
 
 水の抜けにくい部分には畦を切って水抜きをしましたが、そんなところにはタニシが一杯います。なるべく農薬を使わないで米を作っているためでしょうか。

  四国に上陸し中国から近畿を縦断した6・7月の台風では、私の周辺には被害が出なかったのですが、8月30日の超大型16号台風は暴風雨が強く、刈り取り直前のコシヒカリを直撃。見るも無惨に倒伏した田が一面に広がりました。
 この写真は9月3日の我が家の西隣の田ですが、この程度ならまだまし。天気さえ回復して稲が乾けば直ぐに刈り取りが出来ます。我が家の稲はこの時点ではまだ青く、この倒伏した田の左奥に見えるのがそうです。


  少しでも天候が回復すれば刈り取りを始めたいのでしょうが、4日は昼過ぎに突然の大雨。雷まで鳴って4時頃まで降り続き、途中で作業を中止した田があちこちに見られました。

今年の稲の生長

  8月16日、山田錦に2回目の穂肥をやりに行きましたが、作業が済んで山に登ると、道中では早くも早稲の「ハナエチゼン」の収穫が始まっていました。今津町のビラデストという家族旅行村の施設が、ちょうど山田錦を作っている田の西側の山の上にあります。箱舘山スキー場と峰続きだけあって、ここも雪の深いのが分かる様な木の育ち方でした。
  写真の左手奥が「花嵐」の醸造元・吉田酒造のある海津。中央部に山田錦の田が4枚。右手上方の琵琶湖上には、吉田酒造で造られるお酒の名前にもなっている、竹生島が見えます。琵琶湖対岸の一番高い山は伊吹山です。  写真の左手奥が「花嵐」の醸造元・吉田酒造のある海津。中央部に山田錦の田が4枚。右手上方の琵琶湖上には、吉田酒造で造られるお酒の名前にもなっている、竹生島が見えます。琵琶湖対岸の一番高い山は伊吹山です。

 今年はサルスベリが色鮮やかです。  山田錦の田の向こうの山にドライブウエイ。

 今津町三谷から酒波地区は高島郡でも早場米地帯。



 8月13日、我が家の「コシヒカリ」も出穂を始めました。右側の写真の田は6月中旬の田植えでしたから、約2ヶ月で穂が出ることになります。左側の写真の田植えが一番遅い家の前の田は、さすがに出穂はまだまだですが、区長の熊谷正弘君がこんな看板を作って、あちこちに立ててくれました。




 8月28日撮影 田植え後64日目  9月6日撮影 田植え後73日目

 8月14日撮影 田植え後50日目   8月13日撮影 田植え後59日目
   
7月20日撮影 田植え後25日目 7月20日撮影 田植え後35日目 
   
7月2日撮影 田植え後8日目 7月2日撮影 田植え後18日目 

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