今年の稲作 2012-1










  夏場の夕立も少なく、台風の接近も前後3回ほど。しかもどの台風も進路が予想より東に振れ、直接の被害は全くなくて雨が激しく降った程度。こんな年は長年米作りをしていても、ちょっと記憶に有りません。
  我が高島市は「高島時雨」が名物。何処でもよく言われる様に、「弁当忘れても傘忘れな」地帯なのですが、その時雨もほとんど無くて、稲刈りは極めて順調に進んでいます。10月末には酒米の「山田錦」と最後の「にこまる」を刈って、今年の稲刈りは終了です。

 今年の稲刈り
  昨年は田植機の施肥機が故障し、やむを得ず施肥設計を少し変えて対処したため背丈が高くなり、そのせいで9月初めに上陸した台風に掻き回され、倒伏させて仕舞いました。その反省から今年は穂肥を入れるのを少し遅らせたので、例年よりむしろ短めに育っていて倒伏の心配は有りません。昨年から使い始めたクボタコンバインも調子よく、順調に収穫作業を進めています。

 2012/10/27日(土)
  昨年初めて植えた「にこまる」は非常に初期生育が良く、株張りが凄くて背丈は高く穂も大きく、稲はこれまでにはちょっと経験のない姿になりました。米は透明感があって非常に綺麗で、味はコシヒカリより少し淡泊ですが粘りがあって美味しいので、今年は植え付け面積を増やしてみました。何しろ収穫が10月末になるほどなので、遅くまで水に不自由しない圃場でないと作付けは無理。幸い我が家はこの条件に適う田が多いので、家の前を流れる小川の60mほど上流にある、2反歩の「十箱の田」で作りました。まだ刈り取りには少し早かったのですが、天気予報を睨みながらの収穫作業。次の日に土砂降りになる予報も出ていたので、これは仕方のない判断でした。


  この田の西側を流れる小川は河床が高く、畦際が何時も乾かなくてコンバインが煮え込みます。ほんの1〜2条なのですが今年もやはり、最後はトラクターで牽引して脱出する羽目になりました。   


 2012/10/21日(日)
  今年は施肥機を載せ替え、昨年の反省から施肥設計も見直したので、何処の田も背丈が短く倒伏も非常に少なくて、山田錦の様に元々背丈の伸びる品種でも同じでした。背丈が伸びてしかも倒伏すると、コンバインですくい上げる様に一番下から刈り取らねばならず、長い稻藁がコンバインのカッターからはみ出して詰まってしまい、何度も止まって大掃除を余儀なくされます。
  その点では今年は、昨年乗り替えたコンバインが調子良かったこともあり、稻藁が詰まって立ち往生という事態は全く無くて、非常にスムーズな稲刈りでした。   









 2012/10/20日(土)
  滋賀羽二重糯の乾燥が済んで、ようやく籾摺りも完了。乾燥機が空いたので山田錦を刈る事にしました。部分的にはまだ少し早いかと思う所も有りましたが、仕事と天気を考えるとこの土日が刈り時かと判断。佐千夫がバイトに行くので独り稲刈りになりましたが、午後から隣町の圃場整備田へ出掛け、夕方までに刈り終え乾燥機に張り込みました。稲刈り自体は2時間余りで済むのですが、コンバインとフォークリフトとトラックの3点セットで稲刈りをしますので、どうしても1回は美代に迎えに来て貰っての移動になります。









 2012/10/13日(土)
  朝から抜ける様な青空が広がり、如何にも秋真っ最中という感じでした。佐千夫が羽二重糯の前に刈って乾燥が済んだもう一台の乾燥機の籾を出し大掃除をしている間に、7月7日に植えた3枚の七夕米を刈り始めました。合計しても2反足らずなので、朝遅めに刈り始めたのにお昼遅めには刈り終わっていました。
  黄金色の穂波を見て美味そうと思うのは普通でしょうが、刈り跡の稻藁が非常に綺麗で、私には如何にも美味しそうに思えたのですが。稻藁が元気で力強いからこそ、美味しいお米が出来るのだと信じています。













 2012/10/11日(木)
  天気予報ではしばらく晴れのはずなのに、昨日は稲刈りに出掛けようとした昼過ぎから、何とバラバラと大粒の雨。今朝も小雨が降って心配しましたが、9時過ぎから陽射しが戻って来てようやくホッとしました。午前中にコンバインを大掃除して、午後から3ヶ所にある滋賀羽二重糯の稲刈り。家の近くの田ばかりなので、私が刈り穫って佐千夫がフォークリフトで運搬し乾燥機に張り込むと言う分業で、何とか夕方暗くなる頃には終わる事が出来ました。








 2012/10/8日(祝)
  お墓参りを済ませて昼食の後1時過ぎに、地主さんの文男君が宮永の田へ来てくれました。早速手刈りのやり方を教えて鎌を渡し、テープカットの様に一鎌入れて貰って稲刈りを開始。何株か稲刈りを体験して貰った後で、並んで記念撮影をしました。コンバインにも乗って貰おうと思ったのですが、何と外周を半周した所でコンバインに異音。引き起こしの爪が何本か壊れて仕舞ったので、体験運転は又の機会にと言う事にしました。







 2012/10/7日(日)
  今年から預かっている幼馴染みが地主さんの田は、2枚あります。1枚は既に2日に刈り穫りましたが、明日8日の体育の日にお墓参りに帰って来るので、稲刈りを見たいと言ってきました。メールに写真を添付して度々報告をしてきましたが、地主さんに立ち会って貰っての稲刈りは大歓迎。折角だから綺麗にしておこうと、畦草を刈って準備しておきました。



 2012/10/5日(金)
  9月23日に皆で手刈りした注連縄用の稻藁が乾いたので、コンバインで脱穀してから改めて、稻束をバラバラにして年末まで保管する事にしました。脱穀作業自体は宮守さんと氏子総代さんの二人で、それほど大した作業量では無かったのですが、稲束の藁で括っている株の部分は、既に少し蒸れていました。なかなか保管が難しいですね。



 2012/10/3日(水)
  ようやく秋晴れが戻って来ました。苗代跡地の「七夕米」も色付いて来て、稲穂が綺麗な黄金色になっています。昨日少し無理をして、水の溜まった幼馴染みの田を刈ったので、刈り跡を見に行って来ました。代掻きをしながら薄々感じていたとおり、少し低かった田の真ん中辺りがグチャグチャになっていました。








 2012/10/2日(火)
  超大型の台風17号は幸いに進路を東に振ってくれ、近畿地方の直撃は避けられました。風は余り強く吹かなかったので、心配した刈り穫り直前のコシヒカリも大して倒伏しなかったのですが、かなり雨が降ったので折角コンバインを運んであったのにしばらく稲刈りは無理。家の近くの別の田にコンバインを回送して刈り穫りをしました。この田は今年から作り始めた幼馴染みが地主さんの田。自分で圃場整備をして、4枚を1枚に直した初年度なのでまだ田面に高低差が有って、刈り穫りには予想外に手間が掛かりました







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