「かじや村便り」 http://www.eonet.ne.jp/~fshirai/  平成22年6月
 苗代が済んだら遅れていた荒起こしをしようと思い、トラクターのロータリーのギアオイルを交換したのですが、何と全く無くなって居ることに愕然とし、農機具のホームドクターYES(安原エンジンサービス)の賢君に依頼。
  チェーンケースをバラして見ると、古くなって擦り減ったベアリングの隙間から入った泥で、ぐちゃぐちゃになっていました。錆び付いて外れなかったベアリングにナットを溶接して引き抜いたり、弛んだチェーンで内側から穴の開いていたケースを溶接したりして、ベアリングやスプロケット、チェーン、オイルシールなどを交換。ついでに後輪車軸のオイルシールも交換し、丁寧な修理を施して年代物のトラクターを再生してくれました。感謝、感謝。苗代を作り終えて早速試運転をしてきました。
 6月1日、山田錦の苗を150枚苗床に置いて、今年の苗代作りを完了しました。順調にいけば、最初に作ったコシヒカリを植えられるのは10日過ぎの予定。山田錦も月末に植えられたら上々。
幸い苗の出来は良く、不順だった天候も安定し暑くなって来ました。北日本は冷害の気配と言われる今年の稲作。慎重に肥料設計の案を練っています。
 6月3日、滋賀県立農業大学校へ、海外派遣農業研修への参加の啓発に行って来ました。例年夏休み前に行っていたのですが、我々の話を聞いて応募しようとすると時期的に少し遅いとの事で、今年は1ヶ月早く行ったものです。いつものように最初に国際農業者交流協会のDVDを見て貰ったあと、私が海外研修の概要を説明し上森・中井の両副会長が、それぞれ研修生時代の想い出を交えて、話してくれました。この中から何人かでも参加を希望してくれると良いのですが。
 6月14日から田植えを始めました。昨年から雨が多く秋起こしが出来ないままだったので、苗代が済んでようやく培養資材を散布して荒起こしをし、元肥を撒いて細土してから水を入れ、荒代掻きをしてから改めて仕上げの代掻きという手順です。13日に初めて代掻きをしたのですが、15日には国際農業者交流協会の理事会・総会があって東京へ行かねばならず、本当なら中一日置いて田植えをしたかったのですが、ちょっと無理をしました。環境こだわり農産物の生産圃場になっているので、田植え前に代掻き水を落とすことが出来ず、マーカーのラインが見えない程の深水で植えたので、恥ずかしいほどグニャグニャに曲がって仕舞いました。浮き苗も多くて手直しに時間が掛かりそうです。
 昨年頂いた田植機を使い始めましたが、坪45株植が出来るので使う苗も非常に少なく、しかも植えるのが非常に速いので驚いています。代掻きや田植えの方法を見直し、ようやくこれで完成形かなと言う方法を見つけました。息子の佐千夫に引き継ぐ貴重なノウハウになりそうです。
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