「かじや村便り」   http://www.eonet.ne.jp/~fshirai/    平成22年9月
 
 残暑と言う言葉の響きから言えば、秋風が吹いて涼しさが増し、暑かった夏を惜しむ様な気分を表現するかと思うのですが、例年だとお盆を過ぎれば感じられる秋の気配が全く無くて、今年は9月半ばまで益々暑さが酷くなりました。我が家の玄関にある寒暖計は、日陰に置いてあるのに32℃に張り付いていました。それでも周辺の農家では、コシヒカリの収穫作業を始めました。コンバインの上で熱中症にならないと良いのにと、心配な程でした。
 3日、和歌山マリーナシティにあるロイヤル・パインズ・ホテルで、昭和50・51年度の派米農業研修生が合同同期会を開きました。三重県で行われた渡航前講習を担当したので招待され、懐かしい昔の仲間と30数年振りに再会。意義深い一時でした。
 8日の昼、台風が高島市北部を通過したらしいのですが、ニュースで知った位で影響有りませんでした。 11日、和歌山県国際農業交流協会の会員交流会に招待され、2週連続で和歌山へ行って来ました。我が滋賀県国際農友会も和歌山を見習って、会員交流会を始めて数年になりますが、大勢のOBが家族同伴で集う彼等の様にはなかなか会員が集まらなくて、毎年行っていますが和歌山の仲間が羨ましい限りです。
 今年は6月中旬〜7月中旬に苗を植える、超遅植え田植を始めて10年目なのですが、施肥設計を見直し試行錯誤を重ねて、ようやくたどり着いた完成型かなと思えるほど、順調に生育しています。 春先に小作していた農家が育苗に失敗し、田植えをせずに放置してあった玄関先の隣家の田も、そんなに遅くから残り物の大きな苗を植えても、まともな米が出来るわけはないと言われたらしいのですが、出穂期を迎えて大きな穂を出しています。順調にいけば11月中旬には稲刈りが出来そうです。
 秋雨前線のお陰で珍しく、15日の夜から大雨になったのですが、ようやく18日になって文字通り秋晴れになりました。まだ昼は暑いものの夜はエアコンが不要になり、窓を開けて寝ていると冷え込んできて驚くほど。コシヒカリが色付いて来て、我が家の稲刈りは後1週間ほどで始められそうです。
 22日には再び土砂降り。刈り取り間近のコシヒカリは、豊作を予感させる様に弓なりにたわんでいますが、次の日に見回ってもその雨の影響を全く感じさせない程。これまでになく素晴らしく綺麗な熟色の穂波を見せています。
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