「かじや村便り」   http://www.eonet.ne.jp/~fshirai/  平成22年10月
 
 9月27日、コシヒカリを刈り始めました。昨年は9月に1回しか雨が降らなかったのに、今年は8,15,22,と水曜日毎に雨が降って、しかも土砂降り。
 道路に水が浮くほどの大雨に、我が家のコシヒカリもかなり押さえつけられましたが、それでも弓なりになって頑張っているのを見ると、早く刈ってやらんといかんかなと焦りました。例年なら10月には、秋雨前線が抜けて仕舞って爽やかな秋晴れが続くのですが、天気予報では月末になってもまだ、太平洋上に前線が停滞しています。 
 1日、2回目の刈り穫りをしました。この時期、我が家はまだ秋の穫り入れシーズンが始まったばかりですが、周辺の田で残っているのは我が家のコシヒカリのみ。晩生稲の日本晴や秋の詩・滋賀羽二重糯も殆ど刈り終えているようで、遠くの田で籾殻を焼く煙が見えますが、既に晩秋の気配ですね。
 8日、十箱の田を刈りました。この田の正式な小字名は一本杉といいますが、隣に十箱の藪があるためか、我が家では昔から十箱の田と呼んでいます。親戚の田とくっつけて中畦を取り払い、2反を1枚にしているのでほぼ正方形。肥料を撒くのに背負いの動力散布機では真ん中まで届かず、どうしても中に入らなければならないのですが、残念ながら重なって撒いた部分だけ倒伏してしまいました。写真では見みくいですが向こうの方に、面積にしたら1割弱でしょうか。幸い酷く倒れて挫折とまではいかなくて、少し手間が掛かりましたが無事コンバインで刈り穫りをしました。田植えは6月24日ですが、遅く植えた割には少なめながら、まずまずの収量が有りそうです。
 田んぼの向こう側に見える家並みは鍛冶屋村。見えているのは道路の北側にある家だけで、道路の南側にある我が家は、残念ながらかろうじて木と屋根の一部が写っているだけです。
 14日にコシヒカリの収穫が済んだので、滋賀羽二重糯の刈り穫りに入りました。ウルチ米と混じらないように、コンバインも乾燥機も別の機械を使うのですが、1年に1回しか使わない糯米専用機なので、整備に気を遣います。どちらも古いのですが、コンバインはヤンマー。ベアリングが錆びて異音を出していたテンションプーリーを2個とベルトを1本交換。新しく仲間入りしたクボタ乾燥機も型が古いので、設置と整備に時間を取られました。幸い乾燥機は上手く作動してくれましたが、残念ながらコンバインは2年前にオーバーヒートした時と全く同じで、何度もラジエーターを洗浄したのですがコアの錆び付きが取れなかったようです。結局外周を3回刈り穫っただけでした。
 仕方なく、急遽イセキのコンバインを大掃除して、夕方からヤンマーに換えて稲刈りをしたので、終わったのは暗くなって仕舞って7時。月夜に懐中電灯で手元を照らしながら糯米を刈るという、何とも風流な刈り穫りになってしまいました。
 後は山田錦を刈り穫ってから、家の周りにある自称「日本で一番遅い田植え」の3反歩を刈ると、今年の稲刈りはお仕舞いです。収量は早く植えた田ほど良くて反収10俵近くになりました。品質は明らかに遅く植えた方が良い様です。今年より更に遅く植えて、果たしてちゃんとコシヒカリが育つかどうか、来年も新しい試みをしてみようと思案中です。
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