「かじや村便り」  http://www.eonet.ne.jp/~fshirai/  平成22年11月
 
 10月23日に山田錦を刈り始めましたが雨続きで、24日に刈り残した半分を刈れたのは29日。刈り穫り水分が26%ほどもあり、しかも気温が低くて湿度も高く、風だけ送っていたのでは籾が乾かないので、今年初めて乾燥機のバーナーを使いました。11月になって家の周りに残った稲は、苗代跡地や玄関先の隣家の田を合わせても、5枚で3反ほどになりました。 しかし気温が下がって来てなかなか登熟が進まないうえ、東側に建っている給食センターの陰になって、朝日が当たらない隣家の田は何時になったら刈れるのか心配なほど。同じ日に植えたのに登熟が早い別の田を11日に刈ってみましたが、籾の水分は21%余り。結局19日迄待って、ようやく黄金色になってきた苗代跡地の稲を、フリースに厚手の上着まで着込んで刈り穫りました。一番綺麗な南の方の真ん中辺りを、コンバインのスピードを落として100kgほど、来年度の種籾の為に別に収穫。トラックの荷台にシートを広げて天日乾燥しています。20日には玄関先の隣家の田を刈って、今年の稲刈りは完了です。
 これまでの稲刈りで一番遅かったのは一昨年の11月5日。この時のお米が忘れられないほど美味しかったので、この記録を大幅に更新した今回のお米の味はどんなだろうと、楽しみにしています。
 滋賀羽二重糯の乾燥には神経を使います。急激に乾かせば胴割れするので風だけを送り、普通の粳米と違って途中で何度も止めて1日位の休憩をし、時には2日位も寝かせてからまた風を送ります。粳米より少し乾かし気味にしないと綺麗に白くハゼ無いので、乾燥には時間が掛かります。我が家では糯米が他の粳米と混じらないよう、小屋の庇に設置した別の乾燥機を使っています。乾いた籾を中へ運んで籾摺をする代わりに、今年は籾摺機・石抜機・選別機など一式を戸外に持ち出して摺ったので、天気が定まって雨の心配が無い4日まで待って、ようやく終了しました。
 16/17日、バスケの先輩後輩6人と高野山方面に1泊旅行に行って来ました。昭和54年以来、派米農業研修の渡航前講習を担当するため、年に何度も通った和歌山県。高野山には昭和55年から研修生を引率して20数回、登りは町石道を通って約30q、下りは裏道を走って約20qの参拝登山をしてきましたので、高野山周辺の魅力は知り尽くしています。
 是非何時か案内したいと思っていたのですが、知り合いの8人乗れる車を借りて、2日間で560q走りました。宿泊をお願いしたのはスキー部の後輩・山口文章君が副住職を務める高野山の報恩院。派米研修の後輩の藤井栄一君の農場で、柿を食べたりお土産に貰ったり。四郷の柿・高野山金剛峯寺・龍神温泉と回って、来年も和歌山に行こうと言う話が出たほど、忘れられない素晴らしい旅行になりました。
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