「かじや村便り」 http://www.eonet.ne.jp/~fshirai/ 平成22年12月
 
 12月になり寒暖の差の大きな冬になって、体調管理に神経を使います。稲刈りが遅くまで掛かったことと雑用が重なって、今年も秋の田起こしが出来ないままに、雪の季節を迎えそうです。
 糯米専用のコンバインがラジエーターの不調で、数日刈り遅れた滋賀羽二重糯も、12月1日に姉が嫁いでいる隣町の萬木綱商店で精米しましたが、それ程胴割れ米は出なくて安堵しました。
 糯米は年末までに、殆ど全部をあちこちにお送りしたり、自家用の餅搗きに使ったりします。長女の佐紀子が来年3月に2人目を出産する予定なので、内祝いのお餅に使う分を玄米で貯蔵しておくのと、田中神社では、祭典のお供えに2升ずつ使われるので、3sずつの真空パックにして奉納する分を、店の保冷庫に保管して貰っています。滋賀羽二重糯は品質日本一と言われる美味しい糯米なのですが、長く伸びて倒れやすいこと、収穫時期が遅いことに加えて、乾燥するのにある程度の面積を作る必要があり、お餅を余り食べなくなった事から、最近では農家でも植える人が少なくなりました。
 田中神社でも羽二重糯が手に入らないとお聞きし、それならとお供えする様になって数年経ちます。12月のお火焚祭、お正月、2月の祈年祭、3月の春分祭、4月の神武祭位までに使われる分は、纏めて奉納しておきますが、ぼちぼち暑さが加わって米質が低下する、5月の田中祭以降の祭典に使われる分は、例年その都度保冷庫から出してきて、お届けする事にしています。
 5日、亡くなった母の1周忌をしました。昨年12月の日記を見てみると、全く白紙でメモすら残して無い日が何日もありました。文字通り忙殺され、慌ただしく過ぎ去った日々を思い返しています。
 当日、昼食時に純米酒「かじや村」を持ち込んで、お参り頂いた皆さんに飲んで頂きました。同じ5日の夕方から、場所も同じ料理旅館で高島市スキー協会の総会をし、同じように「かじや村」のお酒を持って行きました。中には初めて飲んだと言う方もあり、飲みやすくて美味しいと非常に喜んで頂きました。来年も頑張って山田錦を作らんといかんなと、改めて気を引き締めています。
 12日、長野県松川村の「竹ノ内農園」へリンゴ狩りに行って来ました。宮下君は派米農業研修の15年後輩で、伊那農業高校では駅伝の選手だった元気者。今でも駅伝チームの監督をしたり自分でも走ったりしている様です。段々と経営規模が大きくなり、「竹ノ内農園」の名前でリンゴを作るのは今年が最後で、来年からは「さんさんファーム」という名前になるようです。
 毎年12月に彼の農場へ行くようになって25年余りになります。リンゴの実が止まったら農薬を掛けないというこだわり様で、非常に美味しいリンゴを作っています。年によって同行者が変わるのですが、今年は昨年と同じ顔ぶれの同級生2人と出掛け、蕎麦を食べ天竜ライン下りを楽しみ、リンゴを積んで夜中の11時に帰ったら、走行距離は547km余りでした。
母の1周忌も済んだので、何時までも平井農産のシールに母とのツーショット写真を使うのもおかしいかなと、美代と並んで撮った写真を使い始めました。写真は急に思いついて苗代跡地を刈る時、コンバインの上から佐千夫に撮って貰ったのですが、強い西日をまともに浴びてかなり眩しく、二人とも変な顔で写っていて余り出来の良い写真ではありません。他に適当な写真も無いので、取り敢えず来年別の写真を撮るまでは、この写真を使ったシールを貼ってお米をお届けする予定をしています。写真を撮るのは好きですが撮られる方は何となく苦手で、どうも表情が硬いですね。反省しています。
inserted by FC2 system