「かじや村便り」                2012年 平成24年2月
 平成になって最高の寒波とさえ言われ、北陸や東北・北海道では平年の2倍を超える過去最高の積雪との報道。しかし近江西部は、しばらく本格的な雪にはなりませんでした。
 2月に入ってようやく降り出した雪は1日の夜に30cm程積もり、次の2日には大雪警報が出るほど降り続いたので、朝までに屋根雪の深い所は50cm程になりました。
 気温が低いので信州並のサラッとした雪。琵琶湖では今が最盛期のワカサギが捕れないとか、何となく異変を感じさせる兆候もあるのですが、JR湖西線が大雪のために止まったり、福井方面への国道が通行止めになったりと、市内でも北部では例年通りかなりな被害が出ていた様です。
 自衛隊が災害出動したとも聞いていましたが、テレビのニュースに高校の1年先輩が映っておられ、雪崩で道路が埋まったのは市内でも最北部の、マキノ町在原のことだったのがわかりました。
 昨年夏農道の草刈りをしていて、農業用水路の擁壁が壊れているのを見つけました。土地改良区へ知らせようと思っている内に稲刈りが始まり失念していましたが、年明けから工事をするので、我が家で作っている田に土砂を置かして欲しいと言われ、写真を撮りに行って来ました。 奥の方に我が家とシートハウスが2棟見えますが、この水路沿いには3枚で4反の田があり、手前の2枚には毎年コシヒカリを一番奥には滋賀羽二重糯を植えています。農道は年々沈下し軽トラでも走りにくくなっていて、畦塗機で補修する位では追いつかないので、元通り中型トラックが走れるようにして欲しいと頼んであります。
 美代の従妹から、子供の頃お祖父さんに買って貰ったというお雛様を譲って貰ったので、昨年3月に生まれた「ゆうな」の初節句に間に合うよう、安城まで届けに行って来ました。
 帰り道、昨年末から我が家のお米を使って頂くようになった関ヶ原のレストランで食事。料理は勿論美味しかったのですが、私たちの関心はご飯の味。我が家で食べるより美味しくて安心しました。レジで奥さんに支払いを済ませてから、「ご飯が美味しくて安心しました」「安曇川の平井です」と名刺を出して改めて自己紹介。
 ちょっと驚かれた様ですが、オーナーシェフのご主人には、「これまで福島や新潟など色々なお米を試してきたが、やっと自分の理想の味のお米に出会えた」と言って頂きました。特にレストラン特製のお弁当に使われたときには、冷えても美味しいのはコシヒカリの特性なのですが、「それでもこれだけ美味しいのは…」と喜んで貰っているようです。「味の決め手は作り手の人柄…」と言うのが私の持論。どれだけ心を込めて丁寧に物作りをするかで、味が決まるのじゃ無いかと思っています。
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