「かじや村便り」    http://www.eonet.ne.jp/~fshirai/   平成24年4月
 3月後半から4月中旬に掛けては例年なら、周辺の田では一斉にトラクターで春起こしが始まるのですが、4月下旬になってもまだ田起こしの出来てない農家も多く、今年の農作業は大幅に遅れています。大型農家の中には時間が無いので、無理矢理プラウで起こしているのも見掛けますが、濡れた土をこね回すと後々まで生育に響きますので、土が乾くのを待つしか無いのです。この写真は3月26日に撮ったものですが、流石に今は雪こそ降らないものの連日の雨。我が家はまだ田植えまで時間的に余裕がありますが、5月の連休に植えて仕舞いたいサラリーマン農家などは、手の打ちようが無くお手上げですね。どうしようも有りません。 三寒四温というより三寒一温くらいで雨が多く、ハウスの場合は苗はかなり伸びているものの軟弱。気温が低い上に日照不足も懸念され、ちょっと今年の稲作の先行きを心配しています。
 10日になってようやく少し春らしくなり、周辺の田ではトラクターで畦塗りを始める農家を見掛けるようになりました。土造り用の培養資材や田植え用の肥料を配達していますが、時には倉庫の奥に積んであるパレットを出さなければならない事があって、そんな時には一旦荷物を外に出して荷物を入れ替えます。我が家では昨年秋に収穫した米も籾のまま持っていますので、新米が穫れる9月までの半年分もフレコンに入れて積んであります。
 大きな倉庫があればこんな作業も要らないのでしょうが、我が家ではシーズン中に何回もする入れ替え戦。天気が良ければこその作業ですね。
 長年使っていた従兄の畦塗機は余りにも頻繁に爪が折れるので、修理代が高くつくからこの辺で諦めようと相談し、昨年末に処分しました。さて、今シーズンの畦塗りはどうするか?
 先日従兄に、「中古でも良いから出物があれば、折半で買わないか」と話すと、余り気乗りしない返事。実は例年通り昨年も我が家で先に使って、折れた爪などを新品に交換整備して返したのに、従兄は自分の畦塗機を使わず、農機具屋さんのレンタルで畦塗りをしたのです。
 18日、少しでも晴れている間に塗り始めたいと思っていると従兄が来て、ヤンマーの代理店でほぼ話を決めてきたとのこと。どうやら「中古でも…」と言ったのが気に入らなかったらしく、ササキのリバーシブルタイプの新品を見て来たので、明日からでも使えるとの話。ならばと、私の方が先に使う事にしました。
 昨年まで使っていた旧型と比べると、トラクターの脚が早くても綺麗に塗れるので、作業時間もかなり短いし比較的真っ直ぐ塗れるし、矢っ張り新型だけに性能は格段に良いですね。
 種籾の塩水選を済ませ、選り分けた籾を水に漬けて播種の準備に入りました。月末には崔催処理をして、例年通りお祭りが済めば種蒔きをし、連休明けには苗代作りを始める予定をしています。
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