「かじや村便り」                2012年 平成24年5月
 
 連休に入って周辺の農家は一斉に田植えを始めました。年明けから例年に無く天候不順で田も乾かず、苗の生育も充分で無いのではないかと思っていましたが、何事もカレンダー通りでした。我が家は4月末に苗代地に畦を作り、苗箱を並べる準備を始めました。今年は畦塗機が新型に替わったので、最初の畦を真っ直ぐに作るのにかなり手間取りましたが、段々と上手になりました。何事も慣れですね。
 4日は田中神社の例大祭。宵宮の3日には今年の傘宿のお宅で、南市区北の組の役員による傘鉾の飾り付けをしました。朝9時から始め11時過ぎに無事終了。傘宿の当主の結婚衣装の打ち掛け・着物・長襦袢に帯3本を使うのですが、今年の衣装は全部傘宿から出して頂いたもので、非常に立派でした。
 午後2時から宵宮渡し。傘宿から南市区の惣社神社へお詣りしたあと隣の五番領区にある天満宮に参拝し、その後は南市区内を一巡するのですが、かなりの距離を歩いてようやく傘宿へ帰ります。時々小雨も降りましたが、何とか無事に終えられました。
 4日は祭礼の途中からかなり酷い雨になりました。鉦叩きに初めて女の子が二人参加してくれ、心配して途中まで車で迎えに行ったのですが、大丈夫と言って元気に歩いて傘宿まで帰ってくれました。 天候不順は仕方無いのですが、週間天気予報が前日位になってころころ変わるので予定が立たず、7日に播種したコシヒカリをようやく10日の朝から苗床に並べ、苗代を作り始めました。関東地方に竜巻をもたらしたような急激な天候異変に遭うと、仕事によっては途中で切り上げる分けにはいかないので、時間の掛かる苗代作りには気をつかいます。昨年・一昨年は独りで作っていたのですが、今年は膝の手術後のリハビリのお陰で元気になった佐千夫が手伝ってくれ、非常に楽でした。大げさに言えば労力も時間も半分以下で済んで、しかも綺麗に仕上がって上々の出来なので、今年の米作りは極めて順調なスタートを切れたように思います。
 我が家の田は何処もレンゲの花盛りなので、せめてもう少し種が載るまではと待っているのですが、レンゲの余り生えて無い所だけは先に、苗代作りの合間に少しずつ田起こしを始めました。いよいよですね。
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