「かじや村便り」                2012年 平成24年6月
  田植機の施肥機を修理し終えたので、12日から本格的に田植えを始めました。レンゲの花が終わったところから順次荒起こしをして代掻きをしたので、取り敢えず4枚で5反歩ほどですが。14日に水を見に行って、まずまずの植え方になっているのを確認。地主さんの家の目の前にある田なのでちょっと気を遣いますが、横から見てもかなり真っ直ぐに植わっているので一安心です。
 今年から幼なじみの所有田を預かる事になり、この上下2枚に分かれている左側の1反歩と右側の2反歩の田を、上下を均すのと同時に左右も繋げて、1枚で3反歩の大きな田にしました。田植えも稲刈りも四隅の処理に時間が掛かるので、小さな田を4枚管理する手間を考えると、後々この違いは大きいのです。勿論草刈の手間も半減どころか1/4以下になります。見たところ10cm位の高低差は有ろうかと思ったのですが、隣の田を作っておられる農家に聞いても、この辺りは石は少なくて作土が深いとのこと。ならば…とやり始めました。
 水を入れ少し高い左の田の土を右の田に移動し、更に奥の方の高い部分から手前に引いて低い所へ。この作業を延々とくり返すのですが、測量無しで全てはヤマカンの目見当。ドロドロの状態では正確な高低は分からないのですが、土が落ち着けば何とかなりそうな気配。奥の方にまだ少し高い所があり、3日掛かりで修正したのですが生憎と台風4号が接近中。これでは無理と田植えを中止したので、結局田植えまで代掻きから4日経って仕舞いました。土を大量に移動したので高低差が残っていて、高い所はかなり乾いて土が締まっていて苦労しましたが、幸い我が家の苗は既に本葉第4葉が伸びていて、かなり深い目に水を張っても苗が水没する心配は無いので、これからの管理次第で一人前に収穫の秋が迎えられそうです。
 代掻きをし中一日置いて田植えという手順で、あちこちの田を植えています。24日は7年前から預かっている、佐千夫が立っている上下2枚で2反の田と、今年から預かって1枚に直した上の8畝強の田。実はこの両方の地主さんは二人とも、小学校以来の幼馴染み。昔はこの辺りに大きな道路は無かったのですが、5年前に駅前から都市計画道路が通ってすっかり変わって仕舞いました。
 周辺が宅地化し次々と住宅が建っていくと、代掻きや田植えの後はとてもそのままトラクターや田植機で走って帰るという分けにはいきません。軽トラから最後の苗を田植機に積み終わると、一旦佐千夫が家に帰り苗ラックを降ろして、代わりにエンジンポンプを持ってきて田植機を洗い、私が田植機に乗って帰ると歩道を洗って帰ってきます。
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