「かじや村便り」   http://www.eonet.ne.jp/~fshirai/  平成24年10月
 
 今年から預かった田の地主さんは、子供の頃からの幼馴染み。現在は大阪に住んでいて、お墓参りに帰った来たついでに、稲刈りに立ち寄ってくれました。テープカットの真似をして、まず地主さんに一鎌入れて貰い、その後はコンバインにも乗って貰おうと思ったのですが、肝心のコンバインが故障して仕舞い残念でした。
 子供の頃は彼も米作りを手伝った事があるとか。お父さんがお医者さんだったので、これは意外でした。年貢米は精米して真空パックし、彼と彼の3人の子供さん達に送りましたが、とても喜んで貰い子供さん達は、「今まで食べていたお米は何やったんやろう」と言っておられるとか。
 それにしてもこの写真を見るまで、彼とはこれ程背丈が違うとは思っていませんでした。小学校の頃は小さい方から並ぶので、我々は確か二人とも何時も前の方に居た様に思うのですが。
 13日に刈り穫った苗代跡地の稲は、7月7日に植えたので我が家では「七夕米」と呼んでいます。普通は麦の後作でも6月中には植えるので、こんなに遅く田植えをする農家は日本中でも余り無いかと思います。
 我が家の七夕米は早生品種のコシヒカリなので、コシヒカリとしては多分日本一遅い田植えでしょう。これだけ遅いと出穂は8月下旬。少しでも猛暑を避けて、じっくりと稲を稔らせるのが超遅植えの目的なのですが。
 ここ何年も9月になっても残暑が厳しいので、この作り方を始めた11年前とはかなり事情が違いますが、それでもこの超遅植えコシヒカリは、収量は少ないものの抜群に美味しいのです。
 作型を分散して収穫期をずらす事も目的の一つ。こうすれば1ヶ月に渡ってコシヒカリを収穫出来るので、我が家の様な小さな農家でも、かなりの面積にコシヒカリを植える事が出来ます。
 広辞苑には載ってないが、「雨天順延」と同じように「猛暑順延」と言う考え方もあると区長さんにメール。同じ事を考えてましたと返信が来て、9月1日の区民運動会が10月14日まで順延になりました。今回で37回を数えるのですが、第1回の運動会では競技委員長をし、以来ずっと運営に関わって来て今回も審判長を務めました。
 多分第6回からこの種目が出来たと思うのですが、南市区民運動会の最後を飾る種目は、得点が2倍になるので「一発逆転…」と名付けた「15人リレー」。 選手は各ブロックで年齢別に選出しますが、スタートの1・2走だけは小学生で、3走以降は男女を問わず誰がどの区間を走っても良いのです。私は7年前に左膝を痛めて一度だけ走れなかった事が有りますが、今年も50歳以上の部の選手で20回目、通算31回目の出場を果たしました。帰ってから家の側の道路際を掃いていると隣家の幼稚園児に、「おっちゃん、運動会で走ってたやろ?遅いと思ってたら無茶苦茶早かったし、びっくりしたわ」と誉めて貰いました。ぶっつけ本番ではしんどくなって来ましたので練習して、また来年も走るかなと思っています。
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