「かじや村便り」   http://www.eonet.ne.jp/~fshirai/  平成24年12月
 
 11月30日は「田ノ神さん」ですが、この辺りでは「タナカミさん」と少し訛って呼んでいます。「田ノ神さん」は、稲作の豊穣をもたらすと信じられてきた農耕神。「田ノ神さん」には我が家では、一年の農作業が無事に終わった事を感謝して、ネコヤナギの小枝を削って2膳の箸を作り、不揃いながら我が家の畑の辛み大根と、新米の滋賀羽二重糯の赤飯に小魚を麹蓋に載せ、神棚の横にお供えしました。小魚は本来は生きた小魚を水の入った小鉢に入れてお供えするのですが、寒くて魚がつかめず新しい袋を開けてジャコで代用。この行事は三年前に亡くなった母がずっとしてくれていたので、そういえばしばらくやってなかったと昨年気づき、今年こそはと準備しました。
 9日夜半から降り出した雪は昨日の朝で積雪10p程で、今年の初雪になりました。終日降ったり止んだりでしたがそれほど気温は下がらず、夕方にはかなり緩んで仕舞いました。11日は早朝から日差しがあり、山にかかった雲が取れるのを待って写真を撮ってみました。蛇谷ケ岳の中腹にある朽木スキー場にも、かなりの積雪があったように見受けられます。滋賀県西部も大雪警報が出て、各地の積雪はこの時期にしては非常に多いとのニュースですが、積雪量も冷え具合もまあまあで、まだ水道の蛇口も凍るほどではありませんでした。
 23日、スキー部OB会の銀桂会を開催しました。会場はいつもの府大近くの「芹生」さんの2階。
スキー部のOB会を銀桂会と呼ぶのですが、銀はもちろん白銀の銀。桂は府大のシンボルの桂の木で両方とも将棋の駒にあり、スキーにつきものの転倒も、「将棋では、銀も桂もひっくり返ると金になる」ので、「スキーにとっては縁起がよい…」と名付けられたと聞いています。
 出席者のうち、最年長は81歳になられる武居先輩。銀桂会は来年スキー部創部60周年を祝おうと思っているのですが、先輩はその創部当時のメンバー。非常にお元気で毎回出席されますが、ちょっと凄いでしょう。2番目が10年後輩になる私なのですが、40年ほど続けたスキー部の監督も、夏の銀桂会で後輩の堀川OBに譲りました。学生時代ギランバレー症候群で下半身不随になり、未だに体のバランスが極端に悪い私が、まだスキーを楽しんでいるのもちょっと良いでしょう。
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