「かじや村便り」   http://www.eonet.ne.jp/~fshirai/    平成25年4月
 4月になると暖かくなり、戸外で仕事をするのも苦にならなくなって、今年最初の農作業として川端で籾の塩水選を始めました。例年通り硫安を使いましたが、少し溶けにくいのでお湯を足してみました。
 作業を始める前に平井農産のホームページから「農作業手順」を出して、2ページ目の塩水選をプリント。手落ちの無いよう、硫安の分量や作業手順を佐千夫に確認させました。それでもちょっとしたコツもあり、塩水に入れただけでは籾に気泡がくっついていて、籾自体は重くても浮いてくるのもあるので、何度も丁寧に掻き回す様に言っています。
 コンバインの後ろから飛んでしまう様な「ミオサ」でも芽を切るので、購入した籾なら塩水選は不要等と極端な事を言う農家もありますが、我が家では「苗半作」と言われる程大事な苗作りに欠かせない、稲作では一番最初の大事な手順だと考えてやっています。種籾は富山県の「となみ野農協しょうがわ稲種センター」から送って頂くのですが、品質日本一と言われる庄川の種でも、少し濃いめの硫安水を使って強めの塩水選をし、充実した良い種籾だけを使う様にしています。
 田の畦塗りが終わったので苗代の畦立てを始めました。苗代用に幅230pを残していますが、何もない所に畦を作るので注意しないと曲がって仕舞います。真っ直ぐに塗るのは意外に難しいのです。
 一度だけでは畦が軟らかすぎるので、片側2回ずつ畦塗機で畦立てをし、都合8本の畦を作りました。1本の苗代に140枚並べますが90gの薄蒔きなので、1反に25枚前後使う予定で約6反分。多分7本で十分かと思うのですが、種が余れば予備の苗を作っておく予定です。
 三寒四温と言いますが今年は近年になく差が激しいようで、つい先日も福島では雪になって慌てたと友人からメールが来たほど。4月も半ばを過ぎたというのに、先週は朝夕6〜7℃まで気温が下がって、まるで冬のようでした。
 花壇のチューリップは、全部の種類を年末に植えると早く咲きすぎるので、ピンクは3月になってから植えたようです。それでも先日からピンク色が咲き始め、白が散り始めました。
 残念ながら来月連休後半のお祭りに合わせて帰ってくる孫達に、花の盛りは見せてやれないかも知れません。来年は球根を冷蔵庫に保管しておいて、もっと遅くから植えたらちょうど良い時期に咲かせられるかも…。
inserted by FC2 system