「かじや村便り」    http://www.eonet.ne.jp/~fshirai/   平成25年9月
 
 夏場の猛暑が嘘のように8月末から降り出した雨は、市内各地で稲刈り適期のコシヒカリを押し倒しました。我が家でも、得意先農家で余った苗を頂いて植えた稲は登熟が早く、12日に稲刈りをしました。
 我が家の苗で最初に植えた玄関先の田はお預かりして4年目になりますが、今年は予想外に早く倒伏したので意外に思っていました。しかし台風が接近中で、風はともかく雨は避けたいので早めに稲刈りをしました。元肥に一発肥料を使ったのが原因かと思っていたのですが、これだけ全面的に倒伏してしまうと肥料設計だけとは思えません。来年の稲作のために原因を追及しておきたいと思いながら四隅を手刈りしていて、昨日刈った我が家の自作田とは稲の堅さが歴然と違うのに驚きました。肥料は標準の半分量しか入れてないので、レンゲを作ったのも一因かとは思いましたが、まだまだ土造りが出来てないという事なのでしょう。
 16日、台風18号が紀伊半島をかすめて通過し豊橋市付近に上陸。数十年に一度の大雨との事で、先月制定されたばかりの大雨特別警報が午前5時に、京都・福井・滋賀に発令されました。安曇川町にはその名のとおり、滋賀県一の大河安曇川が流れています。長年消防団で活動していましたが、副団長をしていた20数年前に一度だけ、避難命令を出した事があります。消防団の先輩からは、上流の朽木地区で300mm降ったら安曇川は危ないと言われていました。今回はその朽木地区で470mmを超える雨が降って、安曇川の下流域の集落には、避難勧告が出ました。幸い安曇川の堤防は下流の左岸で、決壊寸前までいったものの何とか持ち堪えましたが、隣町を流れる鴨川は夜明け前に決壊し下流の集落を直撃。床上まで浸水して田畑は水没し大きな被害が出ました。我が家の田も例外なく大雨で水浸かり状態でしたが、被害は免れました。
 夏の猛暑が9月の残暑へ続いていつまでも暑かったせいで、ここ数年彼岸花の咲くのが非常に遅かったのですが、今年はお彼岸にあわせてぴったりのタイミングで花が咲き始めました。
 8月末から雨が降り続き、台風18号の襲来もあって気温が下がり、急激に秋めいてきました。気温が下がると出芽してくる彼岸花にとって、特に夜温が下がったのが良かったのでしょう。
 6〜7月に1ヶ月掛かって田植えをしたので、1ヶ月掛けて稲刈りをする積もりで順調に刈り穫りをしています。
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