「かじや村便り」   http://www.eonet.ne.jp/~fshirai/   2014年4月
 
 3月が天候不純でなかなか田が乾かなかったのですが、4月半ばから晴天が続いてようやく周辺で農作業が本格化しました。 我が家でも畦塗りを始めたのですが、毎年使っているヤンマートラクターの調子が悪く、30mほど行くと止まって仕舞います。どうやら燃料が上手く流れていないようで、急遽日の本トラクターに畦塗機を取り付けました。しかしどうしても上手く設定できず、何とか誤魔化して4日ほど掛かって、田の畦塗りだけは全部終了しました。
 永年減反で放置されていて、一昨年預かった時には手の着けようが無いほどの草が生えていた田があります。しかも何処からか水が入っていて何時もグチャグチャ。冬の間に除草剤を撒いておいたら隣の農家が土手焼きをしてくれ、ようやく水路が泥に埋まって田面より高くなっているのが分かりました。我が家の畦に泥を掬い上げて積み上げたのですが、幅5〜60p・深さ4〜50p程の溝の泥は、かなりの量になります。
 最初は溝を手前に掘っていたのですが、泥は隣の田から流れ落ちたものなので、向こうの田の畦はかなり瘠せています。途中からバックホーに装着した法面整形用バケットで、向こう側に押し上げて塗りつけました。この作業には新型バケットが大活躍。
 こんな作業に使いたいと思って作ったのですが、これ程早く出番が来るとは思っていませんでした。スコップで溝を掘り上げる手間が省けた隣の農家は、泥が乾いたら自分の田の畦は自分で直すと言ってくれたし、この法面整形用バケット作戦は大成功でした。
 ヤンマートラクターは、燃料タンクから軽油が流れ出ないのが原因とみて、タンクを取り外して洗浄しました。まず取り外したタンクをキャブクリーナーで洗浄。後は小石と軽油を入れてガラガラと揺さぶり、中に溜まったヘドロ状の滓を溶かしてから何度もゆすいで洗浄を完了しました。1日掛かりの作業でしたが、お陰でエンジンは途中で止まらず、快調に動くようになりました。
 畦塗機をヤンマーに付け直し、日の本にはロータリーを取り付けて苗代作りを始める予定で、種籾の塩水選と消毒も完了しました。連休は田中祭。今年は南市区が渡し番なので、佐千夫は使発走役で馬に乗ってご奉をする予定です。
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