「かじや村便り」    http://kajiyamura.jp/   2015年5月
 
 5月4日は田中神社の例大祭。3日には南市区内を一巡する宵宮渡があるのですが、今年の傘宿はお隣の次郎さん宅。夫婦が健在であることが条件で、結婚した順に傘宿をお願いするのが慣例になっています。南市区は北・中・南と3組に分かれているので、我々北の組が傘鉾を組むのは3年に1度。えっ、これってどうするんやったかな?等とわいわい言いながら組み上げていくのは、それはそれで楽しいのです。田中神社の傘鉾は、嫁入り道具の打掛・着物・長襦袢に帯を3本使って組み上げます。これは全国的にも珍しいようで、近隣のお祭りでは全て常張りです。
 針に糸を通す係、物差しで丈をチェックする係、ライトで照明する係等も含めて10人で、3時間近く掛かって組み上げます。私は例年通りカメラマンで記録係をしています。 冬場あまり雪が降らなかったのに、4月20まで例年に無くよく雨が降って、苗代地の準備が出来るのかと心配したほど。それでも21日から晴れ、今度は全く雨の降らない日が続き、5月2日になってようやく苗代地に畦を作りました。我が家の苗代は少しずつ作っていくので、それぞれの岸の苗の生育に合わせて水管理が出来るよう、1岸ずつ畦で仕切っています。畦塗機は田の周囲の畦を塗るための機械ですが、何も無い所で畦を作るのには二度塗りをする必要があります。従って1本の畦は2往復して土を上げています。  田中祭りが済んでようやく5日に種蒔き。1年振りに使う機械類を組み立てたり整備したりで、かなり時間を使いましたが、何とか1岸目に置く苗箱150枚に、コシヒカリの種を蒔き終え、6日には佐千夫と2人で苗代に下ろしました。いよいよ始まります。 
 昨年末に耕作を依頼された1反歩の圃場があります。上下2枚で高低差は10cm位は有りそうですが、無理矢理にでも1枚に均さないと、代掻きや田植え・稲刈りに手間が掛かります。勿論草刈りにも負担が増えるので、何とか1枚に圃場整備する事にしました。
 バックホーで中畦を削って、畦の土を下の畝町に移動します。幸い畦は綺麗な土だけで、圃場整備田によく見られる様な大きな石などは有りませんでした。
 お預かりして12年目になる別の圃場でも、手前の道路側が奥の排水路側より2m程狭く、バチになっていて田植えや稲刈りに無駄が多いので、地主さんの了解を得て畦を移動し広げています。地主さんも「好きなだけ削ってや」と言われているので大助かり。何処の田も今年は手間が掛かりますが、来年からは楽になるハズです。
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