「かじや村便り」    http://kajiyamura.jp/   2016年5月
 
 例年は田中祭が済んでから苗代を作り始めるのですが、今年は1日朝から準備を始め、昼から美代と土入れ・種蒔きをしたのですが、2日午後佐千夫と苗床に苗箱を並べ、一岸目が完成しました。初日は色々と準備があって、何となく時間が掛かりますね。
 我が家は小さな農家なのに色々な品種を作っていて、酒米が2種類、粳米が3種類、糯米と全部で6種類あります。田植えは6月初めから7月初めまで前後1ヶ月、稲刈りも同じく1ヶ月半位掛けてやるので、苗代もかなり間隔を空けて作っていきます。
 3日は田中祭の宵宮。朝から南市会議所で傘鉾張りが行われ、午後2時から区内を一巡する宵宮渡し。御幣が千切れて吹き飛ぶ程の強風が吹き荒れて、傘鉾持ちさんは大変。
それでも我が家の前には区長さんを先頭に元気よく、3時過ぎに通ってくれました。
 4日の例大祭は、心配していた雨が夜半に止んで、夜明けには素晴らしい五月晴れになり、少し風もあってそれほど暑くもなく、絶好のお祭り日和でした。
 田中祭の神事は2時過ぎから始まります。「流鏑馬」「使発走」等の役馬がそれぞれ神事を披露するのですが、流鏑馬の「弓の手」「扇の手」神事はそのハイライト。流鏑馬の騎射もあるのですが、神社の参道はアスファルト舗装で乗り手も乗馬経験のない素人という事もあり、残念乍ら馬は走れません。
 畔塗りに行って、圃場の入り口に新しく橋が架かって、二倍程に広くなってるのを発見。しかし一体誰が架けてくれたんやろう?地主さんに電話してみたが知らないとの返事。たまたま通りがかった得意先農家に聞くと、「三尾里水と緑の会」が架けたとのこと。
 勿論我が家の為にではなく、此処が2枚続きの圃場なので元々橋の幅が広いため、この橋を更に広げて狭い農道で車がすれ違う時の待避場にしたいのだとか。残念な事に排水口が塞がれていたので、何枚か反対側へ移動する事を了承して貰いました。
 橋を架けた時には、フォークリフトで橋を吊って4人掛かりで設置したとか。リフトより小回りが利くし後で土も移動したいので、我が家はバックホーで出掛けました。
 橋を吊って回れ右して降ろすだけなので、3枚の橋を移動するのに佐千夫と2人で1時間足らず。車がすれ違う時の待避所にするなら、稲が植わっている時期にはもう少し奥が深い方が良いので、圃場への進入路も広げました。「水と緑の会」では秋にもう一度工事をして、少し広げる予定のようです。
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