「かじや村便り」    http://kajiyamura.jp/   2016年6月
 
 今年は例年より1週間早く苗代を作り始めたのに、荒起こしをしようとしたらパワーディスクの調子が悪く、思い切ってベアリングを交換修理して貰ったのですが、これでスタートが1週間遅れてしまいました。
 レンゲの残渣が非常に多くて、円盤状のディスクで反転しないと普通のロータリーでは巻き付いてしまって、上手く起こせないのです。それでも割合と天候に恵まれ、バイトが休みの日には佐千夫も手伝ってくれたので、順調に荒起こしが出来ました。
 苗代は1岸に150枚の苗箱を並べます。これで6反分なのですが、最後の苗代を5月29日に作り、予備に3反分だけ作ろうかと仕事を終えた所へ、従兄が田植えで残った肥料を返品に来て、「秋の詩」の苗が90枚残ったが良かったら植えないかと言ってくれ、急遽田植えの順番を変更して、この晩生品種を一番先に植える事にしました。
 佐千夫がバイトで居なかったので美代と二人で種蒔きをし、苗床には私独りで苗箱を並べたのですが、もしかしたらこの日の作業は要らなかったのかな?とも思うのですが。
 予定外の田植えが入ったので何もかも手順が狂って仕舞いました。荒起こしをし水が入った所で代掻きをして田植えなのですが、これで4日間ほど他の品種の田植えが遅くなった訳で、結局昨年より1週間近く当初の予定から見ると10日余り遅れて、ようやく田植えを始めた事になります。
 九州や中国地方で、大雨による河川の決壊や土砂崩れが相次いでいると言うのに、滋賀県では夜中に雨が降って、日中は日差しが戻るという有り難い梅雨空のお陰で、割合と順調に田植えが進んでいます。佐千夫がバイトに出ているのですが午後から早退して手伝ってくれたり、留守の時には美代が田植えの助手をしてくれるので、助かっています。
 ただ、当初の予定よりかなり遅れたので、苗は非常に大きく育って仕舞いました。苗床から苗箱を引っ剥がすのに、例年以上に力が要ります。しかもこの作業は私独りでやらざるを得ないので、最初はきつかったのですが次第に慣れてきました。
 代掻きを佐千夫にやらせようと特訓しているのですが、色々な農作業の中では一番難しくて、時間も私の倍以上掛かるし、まだ完全に任せるのは無理なようです。ま、何でも最初から上手に出来る人間はいないので仕方ないですね。
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