「かじや村便り」   http://kajiyamura.jp/    2015年9月
 
 お盆が過ぎた8月下旬から天候不順になり、何度か降った雨はかなり酷くて取り入れ前のコシヒカリの圃場はグチャグチャ。 例年なら我が家の周辺では、8月末から9月初めには稲刈りが始まるのですが、無理矢理刈り始めた農家では何処も、コンバインが煮え込んで大変だったようです。
 9月8日、愛知県の知多半島から福井・石川へ抜けた台風18号は、各地に大きな被害をもたらしました。幸いこの辺りでは大して風は吹かなかったものの雨はかなり降ったので、稲刈りを始めたばかりの農家はこれでまたしばらく圃場へ入れなくなり、ようやく本格的に稲刈りが始まった時には既に刈り遅れ。刈り穫り時点の籾の水分が、既に15〜6%というのはざらで、中には13%と言う極端な米も有ったようです。当然色艶は悪いし胴割れをしている事と思われます。
 ここ数年は残暑が厳しく、彼岸花は9月末になってようやく顔を出す事が多かったのですが、今年は草刈りに出掛けた中旬に早くも見掛け、お彼岸前には満開になりました。
 我が家の稲刈りは昨年同様22日から始めました。この圃場は昨年、5枚の田を2枚にミニ圃場整備をして作り始めた我が家の母家の田。南側に3階建ての体育館があり、東側には元・公民館や住宅があって日当たりが悪く、なかなか色付いて来ない部分があって登熟にかなりムラがあります。刈り穫り時期に迷って何度も見に行ったのですが、台風21号による雨も考えられるので思い切って刈り始めました。幸い刈り穫り時点で籾の水分は21〜24%だったので、刈り穫り時期としてはピッタリでした。乾燥機では何時も通りバーナーは使わず、時間は掛かりますが送風だけで乾かしています。気温が高いと乾燥も早いのですが、今年は少し気温が低いので、もし次の稲刈りまでに乾かなかったら、途中でフレコンに抜いて一時保管します。手間は掛かりますがこんな風にじっくりと乾かす方が、お米は美味しく仕上がるのです。
 23日、南市区と惣社神社の役員さん達の手で、我が家の滋賀羽二重糯の稲を手刈りしました。100束を目処に刈り穫って神社の社務所脇で1週間ほど陰干しをし、その後は我が家のコンバインで脱穀して区の会議所で保管。年末には役員さん達で注連縄作りをし、お正月の準備をします。
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