「かじや村便り」    http://kajiyamura.jp/   2018年5月
 
 田中神社例大祭は5月4日に執り行われます。田中郷の集落を山手側から、「ま組」「つ組」「り組」の3グループに分けるのですが、今年渡し番に当たるのは「ま組」。
 「り組」の南市区も「北の組」「中の組」「南の組」の3組に分かれていて、今年は私の属する「北の組」が当番。結婚衣装を使って傘鉾を飾り、田中神社へ奉納する傘宿を勤めるのは、夫婦健在で世帯を持った順という不文律があり、今年は我が家でお受けしました。実は私の母は、田中郷へ嫁いで来ると田中祭で傘鉾に結婚衣装を飾るので、その積りで用意して来たと言って楽しみにしていたのですが、残念ながら順番が回ってくる前に他界してしまいました。今回我家から傘鉾を奉納するに当たっては、是非とも母の思いを実現したいと考え、蔵の二階の長持の底から、多分90年振り位に打掛を出して来ました。当然ですが生地も糸も弱っていて、かなり傷んでいたので美代が時間を掛けて補強してくれ、何とか無事飾り付けを終える事が出来ました。
 3日の宵宮渡しでは南市区を一巡。4日のお祭りには田中神社まで巡行し、途中で突然の突風や俄か雨もありましたが、おおむね上々の天候に恵まれ、私も無事傘警護の役目を全うしました。傘鉾の飾り付け・宵宮渡し・宵宮太鼓・例大祭と、それぞれにお世話になった役員さんたちへの接待には、美代が何本もの鯖の寿司を作り、食べやすいように一切れずつラップして出してくれました。
 お祝いに頂いたお酒のお礼に区内を廻ったり、蔵から出して来た食器類を片付けたりで、今年は苗代を作り始めるのが4〜5日遅れて仕舞いました。おまけに佐千夫は胃の調子が悪くて仕事にならず、病院へ行ったり胃カメラをのんで検査したりして、ようやく逆流性食道炎と分かったのですが、本調子になるのにはまだ時間が掛かりそうです。
 今年は、降れば土砂降り状態で気温の高低差も極端に大きく、19日など三月中旬並みの低温で強風が吹き荒れる中、田植えをしている農家がありました。
 全て百姓仕事は天気次第。我家で田植えが始められるのは例年通り6月上旬になりそうですが、梅雨の襲来が何時頃になるのか今年はどの程度の雨量になるのか、ちょっと気になるところです。
inserted by FC2 system