「かじや村便り」             平成19年11月
  田植えの時期がスタートから遅れ天候不順も重なって、秋の収穫終了期が例年より大幅に遅くなりました。いつもならとっくに終わっている滋賀羽二重糯の精米も11月にずれ込んで、おまけに時折降る雨がかなりの量。お届けする小作料のお米や、新米を楽しみに待っていて下さる、お得意様へお送りする10月分の籾摺りに、結構手間取って仕舞いました。
  例年通り友人のお墓参りに長野県へ出掛けましたが、長野の秋も遅れ気味でした。それでも栃木から来る友人との待ち合わせに、少し時間があるので立ち寄った法善寺の、色鮮やかなドウダンツツジは流石に長野県ならのものでした。
 11日は南市区のファミリーフェスティバル。注連縄用に作った羽二重糯は、9月に必要量を刈り取って陰干して保管していますが、残った稲を刈り取って精米し皆で餅つきをしました。天候に恵まれ、小学校からお借りした臼と杵で、子供達が区の会議所の庭でお餅つき。
  豚汁を食べながら縁側から見て頂いた、70人あまりの参加者の方々にも、久しぶりに見る本格的なお餅つきに、大満足して頂いた様です。大根おろし・きな粉・小豆餡と準備して貰っていましたが、きな粉が一番人気だったのは予想外でした。
 私の田舎でも、臼と杵でお餅を搗くお宅は極くまれで、餅つき器で糯搗きをされる家でさえも少なくなっている様です。 手間の掛かる糯米を栽培する農家も少なくなっていて、今年はお得意先農家に2軒、糯米をお届けする事になっています。
 17日、秋田県の横手市で行われる後輩の結婚式に招待され、16日の新日本海フェリーで、敦賀港から秋田港までの船旅を楽しみました。
  2等寝台は2段ベッドの大部屋だったので、1等に変更。和室でしたが、洗面所はお湯が出るし浴衣も有りテレビが見られ、窓からは外が見え電気のコンセントが使えたので、20時間の航海もコンピューター相手に退屈せずに済みました。
  18日の午後、今では閉鎖なった大潟村の、海外派遣農業研修秋田講習所の仲間達が、何人も集まって歓迎会をしてくれると言うので、2時間ほど掛けて移動。写真で私のお隣は飛び入りの黒瀬村長。黒瀬さんはご主人共々、元・滋賀県の県庁職員。勿論大潟村に入植された農家なので話が弾みました。
  20日は宮城の丸森町を散策。走行距離22万kmのパジェロですが、故障もなく快調に1,600km程の東北旅行を走破してくれ、帰りは東北道・外環道・関越道・圏央道・中央道・名神高速と乗り継いで、途中1度だけ車中泊をしましたが、21日夕方無事に帰郷しました。

inserted by FC2 system