「かじや村便り」            平成19年12月
 「高島時雨れ」と言う言葉も有る程初冬の湖西地方は良く雨が降ります。天気予報は福井県嶺南地方を参考にしないと、外れが多い程。11月も終盤になって何日か晴れた日が続き、これを逃したらもう無理と、佐千夫との共同作業で堆肥と培養資材を撒いて、田をパワーディスクで起こしました。佐千夫の方はトラクターに装着したライムソワーで、鶏糞を90種類の微生物で醗酵したタキアーゼと、ケイカルとヨウリンを主成分にしたリンゴールデンを混ぜ、田に撒いて行きます。
 頃合いを見計らって私がその後を起こすのですが、昨年は途中でトラクターが故障し難儀したので、今年は頑張って整備をし万全の態勢で臨んだお陰で、無事終了しました。
 2日の日曜日、滋賀県の海外派遣農業研修生OB会総会を開催しました。アメリカやヨーロッパで農業研修をし帰国した仲間は70余名。しかしなかなか顔を合わせる機会が有りません。 半数以上は渡航前に私が講習を担当した仲間なのですが、返信さえ出さない者が多いのは、信じられない思いです。それでも毎年参加者が増えて来ているので、諦めないで活動を続けたいと思っています。農家はどうしても孤独。自分だけ・家族だけで仕事をしています。仲間と話をし、お互いの農場を訪問し合い、智恵を出し合って成長したいものと考えているのですが。
 総会だけでは会員の参加は限られていました。OB会の会長を引き受けたのを機会に何とかしたいと案を練り、昨年はマキノのピックランドで開催。家族連れで来て頂いて会議の後は会食をし、懇親会ではビンゴゲーム。賞品はお互いが持ち寄った農産物でした。マキノ高原の温泉「さらさ」も好評でしたので、今年は栗東のボーリング場で開催。総会の後はボーリングを2ゲームし、懇親会はちゃんこ料理の「蔵間」でした。私が持参したのは我が家の米。写真の中で私の同期の仲間が、真ん中辺りで持っているのがそうです。ボーリングの好きな佐千夫も一緒に連れて行きました。
 9日は田中神社の「お火焚き祭」。井桁に組んだ薪に社殿から火を移し、真ん中に立てた竹が火に包まれると、やがて大きな音を立てて割れます。その音が大きければ来年は豊作と言われ、早生・中生・晩生と3回の割れ音を確認するのですが、3回目の音が小さかったので、今年の様に晩生の稲に病気や害虫等の被害が出るのかなと、ちょっと気がかりです。

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