かじや村便
                          平成19年4月

 「お地蔵さんの田」と呼んでいる我が家の田の東側に、幅8〜11m長さ110m程の細長い田を買った友人に頼まれ、同じ面積で部分的に交換する事になり、その工事が3月末に始まりました。

 今まで南北に少し長かった我が家の田がほぼ正方形になり、その北側を地上げして家が建つ事になります。進入路がかなり長くて、結果的にこの宅地は我が家の田から見ればかなり高くなり、これが当初の予定通り我が家の田の東側に位置したら、田が日陰になってしまって慌てる所でした。

 元の形はかなりいびつで、東側と西側の畦が曲がっていて、田起こしから田植え或いは刈穫りに至るまで、何をするにも非常にやりにくい田でしたが、今度は西側だけが曲がっていて、少しだけ東西に長く殆ど真四角に近いので、今年から東西方向に田植えをすれば非常に楽になります。

 14日、隣村の朽木で桜祭りが行われ、古代米をお作っている横井君が一緒に、我が家の米も展示販売してくれました。幸い天候に恵まれ大勢の人出で賑わいました。こんな形で出展するのは初めてですが、これが切っ掛けになってお得意様が増える事になればと思っています。

 純米酒「かじや村」も好評の様で、度々追加注文も頂いたりして喜んでいます。

 今年度の田植え準備もぼちぼち始まりました。「春に3日の晴は無し」の言葉通り、今年も寒暖の差が酷くて、何時までも暖房の切れない生活が続いています。

 中でも厚手のシートで覆った育苗方法を取っている農家は、気温が上がらずに苗の伸びが悪くて、予定通りに田植えが出来るかどうか気になる所です。
 我が家も今年は例年より少し早く田植えを始める予定で、苗代準備を始めました。肥料倉庫の中で苗箱に土を詰めていますが、一人でも作業が出来る様な改良が欠かせません。

 普通は空箱を播種機に載せる役目と、土の入った苗箱を播種機から降ろす役目を2人で分担し、出来れば土を供給する役目の人が別にいれば、作業の効率は非常に上がります。しかし我が家では、この3人分の仕事を1人でやらざるを得ないことも多く、その為に色々と工夫をしています。

 播種機の上には大きなホッパーを付け、標準の8倍位の土が入る様にしてあります。移動に便利な様にキャスターを付けてありますが、播種機自体もキャスター付きの台車に載せて有ります。こうすると全体が25cm程高くなり、苗箱の積み降しに中腰の姿勢を取らなくても良くなります。

 空の苗箱を少しずつずらせて一度に5〜6枚を載せられる様にし、順次下から引き抜ける様に流れて行く設計で、私は土の入った苗箱を降ろす事に専念出来る様にしています。作業よりこんな工夫をしている方が、実は楽しみなのですが。

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