平成20年2008年11月
 周りの農家より2ヶ月遅れの7月8日に植えた超遅植えコシヒカリを、11月5日に刈り取りしました。株張りも良く稲穂も大きくて、面積は5畝余りしか無いにの収量は丁度5俵ありました。残念ながら途中で、同じ田に植えた注連縄用の羽二重糯の刈り取りに水を抜き、田面を乾かしたのが響いたのか乳白米も見られ、期待した程の米質にはなりませんでした。
 来年は別の品種と一緒に植えたりせず、もう少し大きな面積で作って、遅く植えたコシヒカリがどんな生育をするのか、データを取って見たいと思っています。
 このコシヒカリと同じ田に植わっていた滋賀羽二重糯は、9月15日に注連縄用の稲藁を刈り取ったあと、残りを10月16日に収穫して11月9日、南市区のファミリーフェスティバルで餅つきに使いました。
  午前中小学校の運動場でグランドゴルフをし、その間に準備して区の会議所で子供達を交えてのお餅つき。大根おろし・餡・きな粉の3種類に加工しましたが、最近は田舎でも、臼と杵で餅つきをする家は少なくなり、まして羽二重糯を育てて餅にする農家はほんの数軒になって仕舞いました。お陰で大勢集まって頂いた年配の方には大好評。臼は小学校からお借りしましたが、今年の臼取りは美代がしてくれました。
 山田錦と年貢に持っていくコシヒカリの籾摺りが済んで、ようやく14日から秋の田起こしを始めました。この時期は、何時降り出すか分からない時雨れの日が多く、21日に全部の田を起こしてトラクターを倉庫に入れてから降り出した雨が、どうやらしばらく続きそうな天気予報。
 2004年には度重なる台風にたたられ稲刈りに難渋し、10月11月も降り続いた雨で、結局田起こしが出来ないままに雪が降って終った事を思うと、今年は1週間で無事に終わって一安心でした。佐千夫が鶏糞を微生物で培養した資材に、リンサンとケイカルを主体にした資材を混ぜて、ライムソワーで散布。その後を私がパワーディスクで天地返ししていきます。こうすれば稲藁が早く腐って田に腐植が増え、土が肥えて味の良いお米が収穫出来るほか、来年の代掻き時には藁が浮かなくて、田植えも非常に楽になります。我が家では、もう既に来年の稲作が始まっているのです。

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