2008年 平成20年 2月
  1月末から2月中旬までは、一年で一番寒い季節。地球温暖化が言われ始める前なら、この時期は、我が家の周りは一面の銀世界でした。
 「あんたの季節やなあ」と皆さんに言われ、以前ならスキースポーツ少年団のコーチとして、毎週日曜日にはマキノスキー場。加えて1月末から2月末までは、国体冬季大会の予選会と本大会で、ほとんど家に居ない位でした。しかし今年はほとんど雪が降らず、9日に予定されていた市民大会クロスカントリースキー大会は、積雪不良で中止でした。3年前スポ少を解散し、スキー連盟・バイアスロン連合の役員も辞したので、かろうじて行われたスノーシューウォーキングの講習会だけが、どうやら私の今年の冬季スポーツの全てになりそうです。痛めていた左膝がかなり回復したので、試しに1度位は滑りたいのですが。
  2月は講習会の季節。住友化学と多木化学の両メーカーは肥料講習会を、高岡屋・野矢商店の2店の問屋さんが農薬と肥料の研修会をそれぞれ開催。
 肥料メーカーの講習会で例年と一番違ったのは、肥料原料の極端な値上がりなど、肥料業界を取り巻く非常に厳しい状況の説明でした。2割・3割の値上がりではなく2倍・3倍もの値上がりと聞けば、その異常さが分かります。かつてのオイルショックでは、その影響が世界を一巡すれば高い水準で安定しました。
  しかし今回は、果たして何処で落ち着くのか見当も付きません。ブラジル・ロシア・インド・中国のBRICSと呼ばれる国が経済発展し、原料となる資源を奪い合う現在の状況は、オイルショックとは比較にならない影響をもたらしそうです。加えて更に問題を大きくしているのは、オイルや穀物の先物取引に巨額の資金が流れ込み、単なる投棄の対象にされていることでしょう。本来食料となるべき穀物がバイオエタノールに加工されるのも問題ですが、運ぶべきタンカーを持たず製油装置にも縁のない者が、原油を購入できることの異常さ。先々使う予定もアテも無い業者が、穀物を購入する事に違和感を覚えるのは私だけでしょうか。
  せめて実需者だけがこうした取引に参入できると言うことになれば、もう少しまともな世の中になると思うのですが。古典的な考え方であるのは承知の上で、株式でさえも、単なる金儲けとしての投資はおかしいと思っています。先々品不足になりそうだから、値上がりを回避するために先物を買っておく。あるいはその会社の製品に愛着を持っているから、支援する積もりで会社の株を買う。こういう思い入れも何も無く、マネーゲームに明け暮れる者が金持ちになる。そんな世の中はおかしいと思っているのですが。
 降らない積もらないと言っていたら全国的に寒波が襲来し、17日の田中神社祈年祭も大雪の中でした。しかしながら我が町では、気温も−2℃〜−4℃くらい。明け方には30cmほども積もった雪が、昼には溶け始めてベチャベチャになりました。それでも流石に大雪警報が出ていただけあって、高島市内でも北部はかなりの大雪だった様で、今津では60cmマキノでは1m近く積もって、屋根雪下ろしをしないと危ない程だったとのことです。
  残念ながら先月でパジェロを廃車したので、大雪の写真は撮りに行けませんでした。やはり田舎で生活するには、多少経費は掛かっても雪の中、車が無いと買い物にも行けず、不便極まりないですね。仕方有りませんので、目下冬眠中です。

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