「かじや村便り」             平成20年8月

  5月6月が比較的低温だったので遅れ気味でしたが、例年より半月早く7月初めに梅雨が明け、それ以来殆ど雨らしい雨が降らなかったので、今年の稲は思っていた以上に生育が進んで仕舞いました。

  連日30数度を越える猛暑で流石に堪らず、我が家にも本格的にエアコンを付けた位で、稲の生育が早まっても不思議は無いのですが、これだけ暑いと米質が低下するかも知れません。

  お盆を過ぎてようやく夕立が来たものの、我が家の周りでは雷鳴と稲光だけで殆ど降らず、22日からようやく本格的に降り出しました。コシヒカリはお盆の頃から出穂を始めましたが、周りの農家の田では既に収穫目前。俄の大雨で倒伏する稲も見受けられます。天気予報を見ていると東北地方は連日の雨。岩手県の後輩から「平井さん達が羨ましい」とメールが来ました。12度と此処10日ほどは10月の気温だそうで、8月に入って連日曇ったり降ったりの様です。被害が出ないと良いのですが。

 今年は、知り合いの農家から頂いた苗で5月に植えたコシヒカリがあり、流石にこちらは周りの田に負けないで出穂が始まりました。一番早かったのは8月8日でしたので、9月中頃には稲刈りが出来るかと思っています。幸い我が家の田は比較的自由に水が入れられますので、暑い日中は川の水を掛け流しにして地温が上がらない様にしています。

  残念ながら私が田植えをする頃は、周りの田は全部中干しの時期で、水路に余り水が来ていないことが多く、上手く水が張れなくて除草剤の効きが悪かった田が有りました。田植え後1週間程度で除草剤を入れるのですが、その頃はまだ田植えに追われていて、どうしても水管理に手抜かりが出来て仕舞うのです。

  15日には家族でお墓参りをし、16/17日には3人の甥達と大峰山に参拝登山しました。前夜まで、奈良県南部には警報が出るほどの雨だったので心配していましたが、何と降ったのは五条市まで。中学生の頃から50年余り、毎年泊めていただく「西清旅館」のある洞川も、朝食に立ち寄る陀羅尼助発売元「松谷清造本舗の出店」がある洞辻にも殆ど雨は降って無くて、どんな干魃時にも枯れないと言われる「お助け水」でさえ、殆ど干上がっていました。

 17日は南市区の「ふるさと夏祭り」でしたが、5月に皆で植えたサツマイモが大きくなっていたので、掘り起こして「ふかし芋」にして皆さんに食べて貰いました。もっとも私は大峰山へ行っていてで手伝えなかったので、担当役員に話しておいて掘って貰い、南市婦人会の「鈴の会」に調理をお願いしました。

  実は「鈴の会」の代表者は家内の美代で、サツマイモを掘り起こしてくれたのも親戚の尚佳君なのですが。我が家の減反の田に試しに植えたサツマイモでしたが、大好評だったので来年はトウモロコシや枝豆など、もっと色々植えようかと今から張り切っています。


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