「かじや村便り」            2009年 平成21年7月
 今年は従兄の佑一君に譲って貰った田植機を使ったのですが、昨年終盤に試して効果的だったので、元肥に3種類の肥料を全層施肥しておき、田植機に付いている施肥機には別の肥料を入れて、全部の田を植えました。苗を運ぶのも、佐千夫が昨秋知り合いの方から譲って貰って来た軽トラ。
 肥料を配達するのに使っている1トン半積みのトラックだと、苗を取り出すのに一旦荷台に上がらねばならなかったので、荷台の低いこの軽トラは非常に便利でした。田植えの時期の6月は、肥料の配達と田植えが同時進行。その意味でも、2台のトラックを使い分けられたのは大助かりでした。
 梅雨の時期に田植えをするのは、天気を眺めながらになるのですが、ようやく先が見えたかなという28日に代掻きに行って、神明講の田でトラクターを沈めて仕舞いました。佐千夫がゴルフ場にバイトに行く11時過ぎまで手伝ってくれ、午後からは幼なじみに手伝って貰って、我が家のトラクターで牽引したのですがびくともせず、諦めて家に帰って来ると得意先農家が肥料を取りに来ておられ、改めて夕方2台のトラクターで引っ張って貰って、ようやく脱出に成功。助かりました。
 積載車に載せて駆けつけて貰った大型トラクターも、単独ではタイヤが空転しかけていた程で、これでは我が家のトラクターで引っ張っても無理だったと、改めて驚きました。周りの宅造地から水が流れ込み、年中湿気ていてしかも水路からは水が入らないという、非常に作りにくい田なのですが、何とか頑張って今年も田植えを終えました。 
 圃場にはそれぞれ癖が有って、毎年高低差を無くする様代掻きには苦労します。今年は種籾の発芽が悪くて苗は余り良くなかったものの、例年より多めに準備した事も有って、田植えに苦労する程ではなく、何とか無事に終わる事が出来ました。田植機の苗掻き取り量を最大にしても欠株が多いので、来年は少し播種量を増やそうかと思っています。
 苗代仕舞いは7月12日でした。佐紀子と共に帰って来ていた裕大は、農機の運転が大好き。道路の上では何度も運転の真似事をした事があるのですが、実際の田植えは勿論初めて。何往復かしたら飽きるかと思っていたのですが、最後の方まで私の膝の間に乗って、一緒に植えてくれました。
 カメラを佐紀子に渡しておいたのですが、何枚も写真を撮ってくれたので、珍しくホームページに私の写真を載せる事も出来ました。 
 田植えが済むと草刈りと肥料撒きに追われますが、天気さえ良ければカメラを持って仕事に出掛けます。最初に植えたコシヒカリは、もう既に周りの田の稲と比べても、遜色無い程に生長しました。
 一番遅く植えたコシヒカリは、周辺の田のコシヒカリと比較すると2ヶ月遅れのスタートですが、我が家がこの様に6月から田植えを始めて今年で9年目。1ヶ月間に渡って植えているので色々な生育段階の稲があり、この稲もあと半月すればあの田の稲の様な姿になるかなと、安心して見ていられるのが強みです。梅雨がなかなか明けないで高温多湿状態の日が続きますが、イモチ病などが出ないで順調に生育してくれる事を願っています。

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