コシヒカリ便り
平成21年9月号      
 台風が全く日本に近づかないほど小笠原高気圧の張り出しが弱く、雨が降らずに素晴らしい快晴続きなのに、例年より少し気温が低い上に夜温が低く、寝苦しい程の熱帯夜はほんの数日でした。
 9月に入っても殆ど雨が降らず、我が家の周辺農家は一斉にコシヒカリの刈り取りに掛かっていましたが、実はこの時期には水を入れたくても、我が家の田だけに水を引く分けにはいかないのです。
 何とか周りの田の収穫が終わるのを待って、我が田に水を入れ始めましたが、例年なら台風の雨で乾くことが無いのに、今年は田によっては真っ白に乾いて仕舞って、大きなひび割れが出来ていました。こんな田にはヒエが出て、見た目にも格好が悪いのですが仕方有りません。
 7月末の穂肥時期に全く色が褪めなかった田が多く、しかも我が家のコシヒカリの穂肥適期には殆ど雨が降っていて、晴れ間を見て肥料を積んで出掛けては撒かずに帰ってきましたが、ようやく雨が上がった時期にはもう穂が出始めて仕舞いした。出穂後には多分色が褪めるだろうと、それでもまだ穂肥を入れる時期を見計らっていたのですが、結局それ程には色あせないで穂が色付き始めました。
 何とも不思議な感じですが、早く植えた田で例年の半分ほどの量ながら穂肥を入れた田は、びっくりする程の大きな穂が出ました。試しに1本抜いて来ましたが着粒数も178を数え、驚く程の出来具合です。残念ながら部分的には倒伏して仕舞いましたが、豊作には違い有りません。
 しかしながら穂肥を入れられなかった田は、穂も小さく背丈も短くて、平年作が有れば上々でしょう。もっとも夏場の雨の中に出穂した周辺農家のコシヒカリは、例年より1〜1.5俵くらいの減収だと聞いています。イモチ病がそれ程広がらなかっただけでも、運が良かったのかも知れません。
 8月30日の南市区民運動会に、帰ってきていた佐紀子と裕大が出場。「ラムネ飲み競争」に出た裕大は、一口飲んで吐き出しそうな顔。実は炭酸飲料は苦手なんだそうです。佐紀子は「ムカデ競争」に出たほか、運動会最後の「一発逆転18人リレー」にも出場。勿論私も50才以上の部の選手として、連続出場記録を更新しました。












 9月5日には、和歌山県国際農業交流協会の交流会に招待を受け、真田庵と粉河寺に行きたいと言う、幼なじみの洋一君とバーベキュー大会に参加。
花火の上がる9時過ぎまで、OB達と話し込んで楽しい一時を過ごしました。
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