平成12年 2000年 1月
 寒に入ったと言うのに3月下旬から4月上旬並の気温で、とてもスキーどころではありません。正月には30年来の恒例行事で、大学のスキー部OB会・銀桂会のスキーツアーに野沢温泉スキー場に行ってきました。昨年は大型バスを準備したのに参加者が少なくて大赤字を出しましたので、今年は年末ぎりぎりまで待ったものの、やはり状況は変わらず、自分の車に参加希望の小学生を乗せて行ったのですが、途中の豪雪地帯の飯山に全く雪が無く、野沢の村の中にも全然雪が無くて愕然としました。スキーー場にだけは雪があって、それが返って不思議な気がしたくらいです。京都府の国体予選も23日から岩岳スキー場で行いますが、何とか出来れば良いがと心配しています。
 7日が朝から雨だったので、スキーを止めて観光しながら帰ろうと小布施の街で北斎館に寄り、子供達が店先の土産物店にあるリンゴを見て、丸かじりしたいと言うので後輩の岩井君のフルーツスタンドへ寄りました。リンゴ屋ケンちゃんと呼んでいる岩井君は、和歌山で派米農業研修の講習を始めた最初の研修生で、帰国後20年になります。昨秋夜明け前に国道沿いにある直売店に大型トラックが飛び込み、事故の補償金で新築したばかりと言うお店で、リンゴを御馳走になりました。やはり昨年の異常高温が応えてリンコの品質が悪く、締まりが無くて柔らかいとの事で、こんな調子で気温が上がり続けると、フジという品種は彼の地域が生育に最適だと言われているのに、因った事態になるかも知れないと心配していました。
  びわ湖の水位が下がり始めました。12月に殆ど雨が降らなかったので予想はしていましたが、94年の異常渇水の時よりも状況は悪いようです。雪も降らないとなると雪解け水が期待出来ないので、仮に2月3月に雨が降っても稲作に影響が出るかも知れません。冬の気温が高いので、秋に起こして畝にし乾かしている田にも例年になく草が生えていますし、害虫も死なず具合が悪いのですが。
 シベリアの永久凍土が融け始め、湖の水位が上がったと言われると、問題はもっと深刻な気がしてきました。写真は数年前の大雪の時のものです。降れば降ったで大変なのですが、何日も雪に閉じ込められる事が無くなって、除雪用にトラクターを改造していたのも不要になりました。でもやはり、冬は寒い方が自然で順当なのでしょうね。

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