平成12年 2000年 11月
 22日、「山田錦」の乾燥が出来たので、吉田酒造の肇君と地主の吉原さんの3人で籾摺り。機械の調子が悪くてベルトを何度も締め直し、最後は六角のベルトを裏返しにして張り直して、一日掛りでようやく完了。吉原さんの乾燥施設は、前の農小屋が養護老人ホームの敷地になったために移転し、建物は新築ですが中の機械はかなり使い込んであって、ベルトを次々にばらして調整している側で、元に戻るのかいなと2人とも心配顔でしたが、日曜日では農機具屋も来てくれず、自分達でやるしかないのです。
 今年から千葉県の流山市に移った欧州講習が気になって、25日に出掛け26・27と講習視察。28日は例年通り五郎の墓参りに長野へ。今年で28回目になります。戸倉上山田温泉の豊年屋さんというソパ屋さんが集合場所。ここで4人が顔を揃えて天ザルソバを食べ、勘定はこれまた例年通り栃木の松永君。1台の車に乗り換えお墓のある坂井村へ行って、後は五郎のお兄さん夫妻に1年振りのご挨拶。29日は東京で全日本スキー連盟のクロスカントリー競技技術代表セミナーに出席。見慣れたスキー仲間の顔ぶれも、こうやって東京で出会うとどうも違和感があります。やはり雪の上が似合う人の集団です。
  11月10日、滋賀県肥料商業組合が初めての試みで、米の食味技術検討会を開催しました。あらかじめ各商店からお得意先農家の米を1kgずつ集め、米の外見は食料事務所の専門家によって判定して頂き、遠賀県立大学の協力でトーヨー精米の昧度計で食味を計ってありました。会場一杯に並んだサンプルの、No.1が我が家の「まなむすめ」でN0.2が「コシヒカリ」でした。添付されているデータを読んでいると、後ろから問屋さんの社長が「平井さん、さすがやなあ」と声を掛けて来られました。
  この試みは品評会では無く、従って順位は付けないと言う事ですが、食味の点数が出ていますので誰の米が良かったのが直ぐ分かってしまいます。195点の出品があり、私の米より点数の良かったものが14点ありました。一緒に出品した本田君の、町内では一番米の味が良いと言われる山手の田の「コシヒカリ」が、私の2点の丁度真ん中に入り、琵琶湖に近い鈴木さんのは予想通り、大部低い点数が出ました。トーヨー味度計は90%精米で炊飯してから測定するもので、実際に食べた時とかなり近い判定が出ると言われています。滋賀県下の肥料商が旨いだろうと見当をつけて出して来た米の中で、上位1割の中に入ったのだからまあ良いかとも思うし、夏にもう少し水が十分に入れられていたら、もつと良い点数が出たのにと、少し悔やんだりといった所です。
  14日から28日まで和歌山で、来年米国に派遣する農業研修生の渡航前講習です。19日は天候次第で高野山往復50km登山の予定。もっとも私は前半の、登りだけを先導して勘弁してもらうつもりですが。

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