平成12年 2000年 2月
 1月末の岩岳スキー場は、直前に降った雪で何とか白くなり、コースを変更したり短縮したりで、ようやく国体予選を終了しました。その後も大した積雪は無く、学校スキーも中止になった学年があったり、一番雪の多い筈の節分の時期にも雪は降らす、殆ど諦めていた所にこの大雪。全く気まぐれな天候にいささか憂欝な気分で17日、富山県で行われる冬季国体に出発します。本来は16日が選手団の出発なのですが、夕方から今年度の滋賀県から参加する海外派遣農業研修生の壮行会があり、講習を担当した責任もあるし、これを抜ける訳にはいかないかと、出席して1日遅れで自分の車で参加する予定です。
 今年の富山のスキー国体には、京都府のジャイアントスラローム競技・少年女子の代表選手として、楠亜美さんが出場します。もう一人山梨県の選手団の一員として、私と同じクロスカントリー競技のコーチで、スキー部の後輩の中安正議君が参加します。この二人の参加者と私との関係は、実はいずれも私のお米を食べて頂いているという点です。私の作る米の種子は、富山県庄川町の「となみの農協稲種センター」から購入していますし、お米の産地としても富山は有名です。はたしてこのお二人が、普段食べている御飯と比べて、どんな感想を持たれるのか興味津々です。
  平成元年に、同じ富山県大山町で行われた全国中学校スキー大会に、長女の佐紀子が滋賀県の選手として参加したため、私も父兄兼コーチとして同行したことがあります。このときは民宿が宿舎に割り当てられたのですが、何ともまずい御飯で嫌になったのを覚えています。でも、一緒に参加した同じ安曇川町在住の監督にその事を話しても、そうですか?と気のない返事が返って来て、驚いたここも記憶しています。佐紀子とこっそり民宿の台所を覗いて、標準価格米が積んであったのを見て、がっかりした覚えもあります。さて今回は国体で、宿舎も「大東ホテル」というので、まあ心配は無いかと思うのですが。こればかりは実際に行って、食べて見ないと分かりませんが、例年私は余り御飯を食べないので、京都府選手団の一員として長年行動を共にしている監督仲間からは、ヤツパリあれですか、と笑われています。昨年の小樽も一昨年の岩手も、そしてその前の秋田も、その前もその前も。
 国体が終わると私の年次休暇も終わります。肥料は入荷し始めています。種籾が富山から届き、士造りの肥料や堆肥、苗作りのための土や肥料が最初の配達。いよいよ春、本番です。

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