平成13年 2001年 10月
  新潟県で今年から本格的に作り始めた「コシイブキ」は、手に入れた種は多かったのに作りたいという希望が多く、結局手元に残った種子が少なくて、試しに少しだけ作って試食程度になりました。稲の収穫期は新潟では、コシヒカリよりも10日程早いという触れ込みでしたが、滋賀県で作るとほとんど変わらないか、むしろ遅い目になりそうなので、来年は田植えの順を逆にしょうがと考えています。ただ食味の方はコシヒカリよりも甘みが強く、粘り気も有って非常に美味しいという評判なので、作る面積も逆にし少し余計に植えようがと考えています。
  実は迷っていました。そんな矢先、欧州講習に参加したデンマーク研修生OBの山本永真さんが来春岡山大学の大学院に進学する予定で、研究生として稲の勉強をしているとケータイメールをくれました。元々畜産が専門だった彼女は、帰国後穀物検定協会に入り、毎日米の食味検定の仕事に携わっていました。そこで米の食味についてもっと勉強したくなったと、大学院進学を決めだと言います。実は彼女が穀物検定協会にいるときに、私の米を鑑定して貰おうかと何度か考えたのですが、何となく自信が無くて送れませんでした。昨年の滋賀県肥料商業組合の食味検討会での成績がまあまあだったので、今年は食味検定のプロに味わって貰おうと、「コシヒカリ便り」のバックナンバーを添えて、3種類全部の米を送ったところ、炊きたての食味だけでなく、それぞれを炊いて一旦冷凍し、解凍して食べ比べて評価をしてくれました。無事合格して高い評価をくれたので安心しましたが、これで来年は、稲としては作りやすいコシイブキの方を増やそうと、決心したわけです。なおまた肥料商業組合の食味検討会には、今年も3種類を出していますので、結果が出たら次回にでもご報告致します。
  10月8日、町民運動会。やはり年齢別リレーの40〜50歳代で出場し、アンカーをつとめましたが2位に終わりました。19日、酒米の山田錦をマキノ町で刈り取り。今年は余り出来が良くなくて、いい酒になるかどうかか配です。その夜9時にパジェロで出発し駒ヶ岳SAで仮眠。20日11時に例年通り栃木から来た松永君と合流し、上山田温泉から山を越えて坂井村に行き、研修生時代の仲間・五郎のお墓参り。夜遅く干葉の流山で行われている、欧州派遣農業研修生の渡航前講習に入り、21日の朝トレを指導してから東京へ出て、全日本スキー連盟の競技技術代表クリニックに参加。22〜24の3日間は講習に戻り、トラクター研修などを手伝って帰郷しました。
 28日は姉の嫁ぎ先の次男・綱次が結婚します。私が出かけていたことと、結婚式の準備で米屋が取り込み中なのが重なって、お米をお送りするのが遅くなってしまいました。11月には和歌山で、米国派遣農業研修生の講習を担当します。14泊15日の長期戦なので、始まるまでに出来るだけ田の後始末と、来年の準備をしたいと思っています。

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