平成13年 2001年 4月
  2月1日の選挙で区長に当選してしまいました。勿論立候補したわけではなく、南市の区民が勝手に投票するのですが。昨年も噂に出ていたらしいので覚悟はしていましたが、さて4月から業務が始まって見ると大変です。私の住む大字田中は、安曇川町の中では最大の、明治の頃は田中村と呼ばれた町の中心街。その中でも区長を引き受けた南市区は、室町時代から市が立ち交易の中心として栄えたと言れれ、私の住む鍛治屋村という小字からは、農具などを市に出していたと言われています。今も役場や農協、小学校・中学校も全てあるという、言わば官庁街なのです。区民は登録では175戸と言われていますが、アパートやマンションなども多く、区に属したくないと言う転入者を入れると、およそ250戸にもなります。前任の区長さんがワープロで作られた文章をフロッピーで貰いましたが、250を越える文が入っておりました。コンバートを掛けコンピューターに入れましたが、毎日がコンピューターゲームをしている様なものです。
  5月4日が田中祭。田舎では区長がお祭りの最高責任者。取り敢えず祭りが終わらない事にはと思うのですが、肥料商も百姓も今が一番忙しい時期。何とか乗り切れる事を願っています。何処にも迷惑を掛けないでと思うと、自分の仕事が犠牲になりそうです。4月の天候が良く、苗の伸びが予想以上に早くてぼちぼち田植えが始まりますが、私はまだ苗作りが始まったばかりなのです。真夏の高温時期を避けるため、わざと遅らしてはいるのですが、それでもちょっと遅いかなと気にはしています。昨年は隣村の保養施設でアルバイトをしていたため、全く家の事は手伝わなかったのですが、その仕事も20日で終って、長男の佐千夫が配達を手伝っています。1年余リ田の仕事から離れていたので、先日もトラクターで起こした筈なのに草が見えるので見に行くと、隣の田を起こしてしまっていました。笑ってお終いでしたが。
  4月は極端な少雨でした。冬に降らなかった雪と併せて考えると、山手で谷水を利用している農家が流れが細って来たと言い出しましたので、もしかすると今年は水不足の年になるかも知れません。農地も極端に乾いていて、どんどん水を吸い込んでしまいます。水路の終末に田が位置する農家は、水路を管理する土地改良区に、水利費を払わんぞこさえ言い出す事も有るくらい。連休を控えて一斉に田植えの準備が始まると、−騒ぎ有るかも知れないなと心配しています。幸いに県下一の大河、安曇川があり、上流には奥山ダムがあって水を貯めており、中流域の井堰から水路を伝って流れる水は豊富で、集中的な水利
用さえ無ければまず大丈夫なのですが。
オレンジ色のシートハウスを肥料倉庫にしています。
昼に写真を撮るとこんな風に写ってしまいました。7、5rn x20mです。

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