コシヒカリ便り               平成14年2月

  2月初めに大垣の山田君が、鶏糞を配達しがてら夕方に来て、深夜まで掛かって漸くコンピューターをインターネット接続してくれました。側で見ていても古いコンピューターを使いこなすのは、なかなか大変な技術がいると感心しました。彼は米国派遣農業研修生の4年後輩。渡航前講習を担当した頃はそんなに印象は無かったのですが、鶏糞を使って欲しいと言われてつきあい始めました。餌には抗生物質などを混ぜないで、自然で非常に品質の高い鶏卵を作っているのは、卵アレルギーの次男・佐利が「山田さんの卵や」と言って喜んで食べる事でも判ります。2年間の農業研修を終了後再渡米し、アメリカの大学を卒業しておりますが、そこで基礎的な勉強をしたとかで、私のコンピューターを改造したり相談相手をしてくれている、得難い存在なのです。
  ケータイ電話のメールを使い始めて1年。非常に便利になりました。コンピューターが使える事で、これまでフロッピーでやり取りしていたのに、今度は自分が作った別の資料を、添付して送れることになり、更にまた便利になりました。住所の下のe−mailアドレスは、コンピューター用のものに変えました。しかしながら便利になって、その分失っている物もかなり有りそうで、進化・進歩が本当に良いことばかりなのか考え込んでいます。
  例年3月になると、ぼちぼち稲の苗作りが始まります。所がここ2・3年、滋賀県全体に米の品質が悪くなる一方で、農業改良普及所は遂に、田植えを5月中旬以降まで遅らせる様にと言い始めました。私のやり方が指導機関に認められた訳では無いのでしょうが、個人的に親しい農業改良普及員は随分前から、「勝手に平井さんの田圃を、見せて貰っています」と言ってましたから、多少は影響を与えたかも知れません。得意先の農家の反応はさすがに別で、普及所が言い出すより20年も前から、5月下旬に田植えをし、とりわけ地球温暖化が言われ出したここ2・3年は、6月田植えを実行している事は知っておられますので。これだけ夏が暑くなると「悪いけど連休に田植えをしたら、九州や四国の米と一緒や。旨いわけは無い」と言い続けて来ましたが、やっと判って貰えそうです。
  17日から「にいがた妙高国体」に参加しました。今年も山梨からクロスカントリー競技の監督で中安君、香川からアルペン競技の選手で、現役のスキー部員の石橋君が参加し、府立大学・銀桂会としては2年連続、3人の参加になりました。京都府の宿舎は同志社大学スキー部のOBで、平成の初め頃のクロカンの国体選手、竹田正樹君の実家。心を込めたもてなしを受け、色紙の寄せ書きに書いた選手達の印象は、殆どが食事が美味しかったというものでした。もしかしたら私だけが、違った印象を持って過ごしたのかも知れません。これは毎年の事ですが、米どころ新潟の国体でも同じでした。小食なので特に夕食は、いっぱい出される副食だけで満腹し、ご飯は遠慮するのがいつものやり方なのですが。
  国体は前日までの悪天候がうその様に晴れ渡り、暖かな春の陽差しの中で開会式が行われました。式典が始まってしばらくはアトラクションが続き、選手団が入場するのは最後になります。その間30分以上も会場の外で待機しますが、香川の石橋君が探しに来てくれ、三人で写真を撮りました。昨年は試合が終わって彼が帰ってしまってから、来ている事に気付いたので、今回初めて会ったった訳ですが。記録では143人中116位でした。
  京都府選手団は、クロカンの成年男子Aで5位に入賞しましたが、10年連続入賞している成年男子のリレーが11位に終わり、初入賞を狙った女子リレーも10位でした。バイアスロンのリレーでは見事に初優勝しました。国体にはスキー連盟から監督で参加しますが、実は京都府近代五種バイアスロン連合の副会長もしています。優勝の喜びは格別でした。

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