平成16年9月
田の畦にコスモスが咲き始めました。  8月末・9月始めと立て続けに超大型の台風が、日本海を通り抜けました。風も雨も酷くて収穫期を迎えたコシヒカりに倒伏するものが目立ち、収量は有ったものの品質の悪い米が増えた様です。気温の高い時期に倒伏すると、下になって濡れた稲は乾かず、蒸れて品質が極端に悪化し、酷いときには芽を切ります。
 
  お得意様の田で稲が倒れると心が痛みます。美味しい米を作りたいと言われて、農薬などを余り使わず高価な有機質肥料を穂肥に入れた田などは、ちょっと可愛そうなほど倒れました。倒伏を避けて背丈が低くなるように、倒伏軽減剤入りの穂肥を使われる家が多いのですが、この肥料は「住友化学」にしか無く、周辺の農家でもこの肥料を使って倒伏を避け、増収をして貰っているのは当店のお得意様だけと言う事になります。コシヒカリはそのくらいしないと、今年の様な年には倒伏して大変なのです。農協に出荷されるコシヒカリには2等米が多く、1等になる米は3割程度と例年より少ないとの事でした。

  我が家は勿論有機100%の肥料だけを元肥から使っていますので、コシヒカリを倒伏させないためには大変気を使います。周辺の農家より田植えが1ケ月以上遅く、台風の襲来時にはまだ田に水を張っていた時期なので、8日に見に行った時には田植えが出来そうな程に柔らかく、これではコンバインが沈んで収穫作業に難儀するだろうと心配しましたが、畦を切って排水したお陰で良く乾き、例年より1週間早く17日にコシヒカリの収穫を始めました。私の様に超遅植えをすると、見かけは非常に良いのですが収量はかなり落ちます。今年の様な豊作年にはちょっと悔しい気もしますが、良質肥料を使い農薬は除草剤を1回だけしか使わず、7〜8月の酷暑の時期に登熟するのを避け、じっくりと稔らせるのが我が家の方針。収量は多少犠牲にしても美味しい米が稔った事と思っています。
一番手前がAブロックのテント。
  9月5日は南市の区民運動会。今年で第29回になりますが、第1回大会の競技委員長をした位ですから当初から関わりが深く、勿論選手としても出ずっぱりでした。

  ところが今年は、先月の大峰山参拝で痛めた左膝の回復が思わしくなく、どうやら靱帯を伸ばしているようで膝から下がブラブラ。初めてカメラマンに専念しました。最初は区民の人達も気づかなかったらしいのですが、永年アンカーを勤めている大会最後の「一発逆転リレー」にまで出場しないのでさすがに、「どうしたの?」と言われてしまいました。

  少子高齢化で子供の数が極端に少なく、リレー競技などで年齢制限をすると選手が揃わなくなりましたが、全部の競技が終わると参加者全員で炊き込みご飯を食べます。これは第1回大会から私の属する南市Aブロックがやってきた行事。普段これだけの区民が一同に会し、半日を和やかに過ごす様な行事は他には有りませんので、区民運動会の人気は高く、来年の30回大会はもちろんの事、当分続けて開かれることでしょう。
                           
                                  平井肥料店・平井農産 平 井 貞 夫
                                    http://www10.ocn.ne.jp/~fshirai/


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