コシヒカリ便り                   平成17年1月
  年末の寒波を引きずって荒れ気味に年が明けました。それでも快晴に恵まれた2日には、思わずカメラを持って町内を走り回ったほど。

  今年も気象変動の激しい一年になるのかも知れません。隣町の大荒彦神社の神事では、早生稲は上ですが中生・晩生の稲作は余り良くないとの占いだった様です。

  中部日本学生のスキーの試合があってOBとして出場するからと、年末から卒業以来初めて帰っていた次男の佐利は3日に石川へ帰り、入れ違いに佐紀子達が孫の裕大を連れて帰郷。山小屋の田中先生ご夫妻が裕大に会いに来て下さったりして大人気でした。

  年末に会ってから半月ほどしか経たないのですが、歯がのぞいていたりお座りが出来かけたりで、成長の早いのに驚かされました。禎裕君が車で一足先に帰ったので美代がJRで送って行ったのですが、新幹線の中でも隣の人に愛想を振りまいたりして、裕大は機嫌良く帰ったようです。

  21日、北陸地方は前夜から大雪との予報で、昨年の二の舞を心配しながら京都府スキー連盟の国体予選会に出掛けました。例年通りスキー連盟会長・田中先生のパジェロを私が運転するのですが、今年から会場が豪雪地帯で知られる富山県南砺市の「たいらスキー場」に変わり、これも心配の種でしたが全くの杞憂。北陸自動車道は行きも帰りも雪の心配が無く、昨年までの長野県岩岳スキー場と比べると、高速のインターから近いこともあって2時間以上早く行けるので、非常に楽でした。

  さすがに前日はほぼ1日で1m程積もったとかで、富山県の大会関係者の車は殆どその位置も分からないほど埋まっておりました。前夜から入った京都の役員や選手の中には、高速道が金沢先から先が事故で閉鎖になり、国道304号を使って時間を掛けて入山したようですが概ね順調。大会が始まると天候も落ち着いて、2日目などは好天に恵まれ素晴らしい試合になりました。

  地元スキークラブの全面的な支援を受け、アルペン競技では試合の前走に平高校スキー部の選手達が滑り、クロスカントリー競技では地元レーシングチームの小学生選手20人が滑ってくれ、大変楽しい大会に成りました。余りの豪雪に圧雪が間に合わず、アルペン競技では少しバーンが軟らかくてコースが掘れ、役員達はコース整備に苦労したようですがこれも通常の範囲内。私が一番嬉しかったのは、宿舎になった「ロッジ峰」の食事が非常に美味しかった事でした。とりわけご飯が美味しくて、間違いなく本物の「コシヒカリ」でしたが甘みのある素晴らしいお米でした。永年あちこちのスキー場で食事をしていますが、軟らかくてしかもしっかりと味がのった最高の品質でした。

  2月になると籾種が届きますがこの種は、「たいらスキー場」から山一つ海側に戻った砺波平野で作られ、「となみの農協・庄川稲種センター」から送られて来ます。年の初めに美味しいご飯を食べた事で、こちらも負けないような米作りを心がけたいと、思ったことでした。            平井農産・平井貞夫


inserted by FC2 system