平成17年3月
 2月中旬まで比較的穏やかだった天候が、3月中旬まではこれが暖冬かと言いたくなるほど荒れて、13日には屋根に30cm程積もりました。もう良いかと思いながら外さなかったハウスの支柱が、役に立って大助かりでした。

 8日、農業研修の全国組織会長会議と国際農業者交流協会の理事会・総会に出席するため上京しましたが、快晴に恵まれ富士山が車窓からも美しく眺められて、これで春かなと思っていたのですが、やはり近江には「比良の八荒」が済まないと春は来ないようです。佐千夫がアルバイトに行っている箱館山スキー場でも、まだ積雪が230cm程もあって、この連休で閉める予定が春休みまで営業延長を決めた様です。こんな大雪は何十年ぶりかな?という気がします。

 籾種は富山県の庄川町から送ってもらいますが、自分の家でも秋の収穫時に穫っておきます。そのままだと写真の左半分の様に「ノゲ」が多くて、播種機で正確に蒔けないため、機械で「ノゲ取り」をして右側の様に綺麗にします。この籾を60度の温湯に10分間浸けて消毒し、一端乾かしてから改めて塩水選をし、軽い籾を水面に浮かせて取り除きます。その後は1週間程度水に浸けておくと、鳩胸状態に芽がふくらんで来るので、頃合いを見計らって水から上げて乾かし、播種する事になります。以前は鳩胸状態にするのに風呂の湯に一晩浸けたりしましたが、播種時期が遅くなった此処2〜3年は、何もしなくても大丈夫。

 20・21日にはマイクロバスを運転して、山代温泉までバスケットボール部OB会の親睦旅行に行って来ました。幸い天候にも恵まれ、ほぼ予定通りのコースであちこち寄り道しながら、12人の先輩や後輩達と旅行を楽しみました。マキノ町でレンタカーを借りるのですが、東京から来るOBの都合もあって京都駅集合が朝10時。ここから皆と一緒に名神・北陸道を通って武生まで。高速に乗る前にビールやつまみを仕入れて、後部座席はすぐに宴会気分でしたが、私は殆どアルコールには無関心なので大丈夫。お目当ての蕎麦屋さんには大きな駐車場が有りましたが、何と満杯。真ん中に3台縦列駐車していた一番奥の乗用車が出たので、そのスペースにぴったりとマイクロバスを入れたところ、今回が初参加で私の運転するバスに初めて乗られた先輩も、すっかり安心された様です。

 今立町の和紙の里通りでは、パピルス会館で和紙作りを見学。もう少し案内したい処も有りましたが、後部座席の宴会メンバーからは早くホテルへ行こうと指示が出て、改めて加賀まで高速道。

 ホテルでは、JRや自家用車で参加された9人を加えて合計21名。初参加のOBもあって懐かしい顔ぶれと夜中まで話が弾みました。翌日は願ってもない快晴で窓を開けて走れたほど。越前海岸から河野海岸有料道路を通って敦賀・小浜までドライブ。海岸の景色と水仙公園を堪能し、敦賀ではお目当てのお寿司屋さんが超満員で、お寿司のお弁当を買って海岸で食べる始末でしたが、これも楽しい思い出。宮津や神鍋へ行くのに何度も国道は通っていて、看板だけは見て知っていましたが、実際に行って拝観させて戴くと明通寺は素晴らしいお寺でした。真言宗御室派だそうです。思いの外時間を費やして他へは回れませんでしたが、京都までお送りする積もりが近江今津駅で良いと言われ、此処でOB達を湖西線の電車でお送りし、レンタカーを返し家に帰ったら6時過半ぎ。お茶を飲んで一息ついてもまだ、マイクロバスでのOB達の賑やかな会話が耳に残っていました。

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