「コシヒカリ便り」               平成18年12月
 稲刈りの済んだ田に2台のトラクターを持ち込んで、佐千夫の方が微生物で発酵させたケイフンと耕土培養資材をライムソワーの中で混ぜて散布し、その後を直ぐに追って私がトラクターで起こしています。

 散布して長く放置すると微生物が死滅するため、出来るだけ早く土と混ぜるには最良の方法なのですが、11月は中旬から雨が降り出してきて、作業も遅れ気味。田の土も湿ってきてロータリーではこね回すので、デイスクハローに付け替えて起こしました。

 年によっては雨にたたられ、結局秋起こしが出来ないままに雪の季節を迎える事もあります。今年は途中トラクターが故障し、急遽引退させていた昭和50年製の古いトラクターを復活させ、何とか騙し騙しながらも無事起こし終えホッとしています。

 12月15/16日には、リーガロイヤルホテル京都で、国際近代五種連合の年次会議があり、日本近代五種バイアスロン連合がホストを勤めましたので、地元の京都府近代五種バイアスロン連合から、橋詰理事長と共に出席しお手伝いをしました。クロスカントリースキーとライフル射撃を組み合わせたのがバイアスロン。近代五種競技は馬場馬術・フェンシング・ピストル射撃・水泳・陸上長距離の5種目を1日で行うもので、オリンピック創始者のクーベルタン男爵は、近代五種競技の勝者こそ真のスポーツの王者と言われたと聞いております。

 伝統的にヨーロッパ諸国が強い種目で、夕食会で隣の席におられたハンガリーの会長さんに話しかけた所、自分の時代にはハンガリーに世界選手権を5連覇した強豪がいて、自分はオリンピックにも出られなかったと笑っておられました。会議の公用語は英語なのですが、こんな状況ではアメリカやカナダの影は薄くて、飛び交う英語はもう一度頭の中で翻訳し直さないと、分からない物ばかり。

 最初の打ち合わせでも、ドイツ人の会長にフランス人の事務局長がホテル側と、この日程では時間が足りないとまくし立てたのですが、余程注意して聞いていないと分からなくなる程でした。

 しかしながら、顔を合わせて話し合う時間が大事なんだ。黙って報告を聞いて帰るだけなら後で報告書を読めば済むこと。自分たちが世界中から集まって来ている理由は、膝を突き合わせて話し合いをするためだ。そこの所を理解して欲しいと言われたのは、会議とはこうあるべきだと示唆されていて、非常に印象的でした。

 ウクライナの会長さんはPS3を2〜3台買って帰りたいと言われ、あちこち電話しましたが結局無理でお断りをしました。

 キルギスタンの会長さんは電話が上手く掛けられず、見かねてお手伝いをしたのが切っ掛けでウオッカをご馳走になり、民族帽をお土産に頂きました。

 写真を撮ってお送りする約束になっている会長さんは何人もおられ、名刺を貰っていますので早めにプリントしてお送りしようと思っています。何時かこの名刺を持って、尋ねて行く機会があれば楽しいのになあと、夢みたいな事も考えています。

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