平成18年7月
 
 6月28日、和歌山講習最後の米国派遣農業研修生が帰国しました。平成15年の12月に行った渡航前講習では、早朝の5時半から始めるにはまだ外は真っ暗で、トレーニングにグラウンドが使えませんでした。

 体育館のフロアはコンクリート。若者達と毎朝一緒に走っていたのですが、何となく膝に違和感を覚え、往復50kmの高野山参拝登山で無理をしたのがたたって未だに左膝がおかしく、多分靱帯を痛めているのではないかと思っています。

 しかしながら帰国した研修生達は元気元気。米2/38回生は59人帰国したのですが、過半が和歌山講習。反省会では、「講習では叱られてばっかりだったが、少しは誉めて欲しかった」などと言われました。

 歓迎解散式の最後には全員が並んでくれ、一人一人と握手。「和歌山講習”最高!”」とみんなに言われ、天井さえ十分に高ければもう少しで胴上げされる所でした。

 26日に苗代を植え終わって、佐千夫に水管理を頼んで東京へ出掛けたのですが、水路の取り入れ口から入る水が旨く加減できないところが多く、特に今年初めて耕作を引き受けた田では、導水路の土管に古い農ポリを詰めて水を止めている有様。

 これでは水管理をするのに一々水路の中に入ったり、水の中に手を突っ込んで農ポリを取り出したりしなければならないので、思い切って改修しました。やり始めて見るとなかなか具合が良いので、この際にと我が家の田も水口を全面改修。全部の田の水口に取り付けた塩ビのパイプを、単に上下するだけで水を出し入れ出来る様にしました。

 水路側の取り入れ口にもエルボーを付けて、草などが余り流れ込まない様にしています。これで水の不要な時期の水漏れも無くなりますので、ほぼ完璧かなと思っています。

 右の写真は、先月12日に植えたコシヒカリ。6月の田植え時期も、例年に較べると気温が低かったのですが、7月に入ってもこの傾向は変わらず、梅雨に入っても滋賀県では雨量は少ないものの、曇天が続いて極端な日照不足。何処の田も穂肥時期になっても、例年の様には稲の色が褪めてこず、稲は軟弱徒長気味です。

 我が家の稲も田植えから40日経って、姿だけは周りの田と変わらない程になりましたが、力強さに欠ける様な生育振りです。燐酸と苦土の入った肥料を調節肥として散布し、水を切って雨が上がれば少し土を乾かしたり固めたりしながら、葉の色と相談し穂肥を入れて行く予定です。

 天気予報では、梅雨明けが月末になりそうな気配ですが、すっきりとした夏空が戻ってくるのか、或いは平成5年の時の様にグズグズと、梅雨明けらしい梅雨明けの無いままに秋になるのか、これからの天候次第では病気の発生も考えられますので、慎重に見極めて対処する予定です。

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