平成18年8月

 「残暑お見舞い申し上げます」

 滋賀県には「環境こだわり農産物」と言う制度があって、化学合成肥料と農薬の使用削減を目指しています。

 考え方は分からんでも無いのですが、肥料屋としては全面的には賛成しかねる所もあり、自分では加入していません。

 もっとも私の作る米は、県の定める基準なんかより遙かに厳しい条件をクリアしているのですが。

 先日、この制度の確認責任者をしているので、得意先農家の田を県事務所の普及員と一緒に見て回りました。車で走っていて安曇川の橋の上で、すぐ近くにナウマン象の足跡が見られると言うと、普及員さんは是非見てみたいと言うので、川原へ降りて案内してきました。

 一昨年の台風で土砂が洗い流され、粘土層まで見える程になって、100万年前の地層から象の足跡と推測される、丸い穴が空いた所が出てきたというわけです。炎天下で鮎釣りの人達だけが、例年になく多く見受けられました。

 台風が来ないので雨が無く、ぼちぼち田の水争い?でも起こらないといいがと思っています。幾ら何でもこの暑さは異常。連休に植えたコシヒカリは穂首を垂れ、少し色づき始めました。我が家の超遅植えコシヒカリも、ぼちぼち出穂の時期。しかし幾ら暑くても、稲にエアコンをかけてやる訳にもいかないので、もっぱら水をかけ流しにして、田面を冷やしています。

 12日の昼過ぎから雷鳴が轟き雨が降り始めました。昨年は11日に降り出して、夕立が1週間以上続きましたが、夕立の来る時間が日を追うごとに遅くなって、最後の方は夜中に土砂降り。

 人間には涼しく、寝苦しさから解放されて具合が良かったのですが、稲にはイモチ病の発生の好適条件に合ってしまい、出穂時期がぶつかった田では、部分的に病気に罹ってしまいました。

 幸い今年の夕立は12日だけですみ、後は台風次第ですが今のところ順調に生長しています。早ければ9月20日過ぎに稲刈りが始められそうです。

 14日、日帰りでしたがお昼過ぎに、お墓参りに裕大が帰って来ました。少しずつですが言葉が文章になってきて、自分の意志が伝えられる様になりました。体は標準より少し大きいとか。お祭りに帰ってきた時と比べると、格段にしっかりした足取りで歩ける様になっていて、成長の度合いが測れます。

 外へ行こうと誰彼無く引っ張り出して、家の西側では夜空に満天の星がキラキラと見えるのを、12時過ぎに帰るまで何度も楽しんでいました。琵琶湖や安曇川へ一緒に行って、水遊びが出来るのももうすぐです。
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