平成18年9月
 永年のお得意先で体調を崩し、4年前に営農を諦めてしまわれた農家がありましたが、親戚の方に頼まれて残っていた農機具全部を、引き取らせて貰うことになりました。いずれもかなり使ってあって古い機械ですが、私の使っている農機具も負けず劣らず古いので、大事に使わせて貰う予定です。

 別のお得意先農家から、田植機やコンバインを移動するのに使っておられる積載車をお借りし、トラクター・田植機・コンバインなどを運んだのですが、更に我が家のフォークリフトを積んだ積載車を私が運転し、佐千夫がトラックを運転して2台で出掛け、重い農機具をトラックに積んで帰って、改めてフォークリフトで倉庫に運ぶという手順で4台。

 4間x8間の小屋から運んだ農機具類は、合計するとトラック7台分ありました。お盆明けに改めて帰ってきた裕大は、これらのトラクターや田植機に何度も交互に乗り、運転の真似事をして大喜び。やっぱり男の子ですね。

 昨年の9月は殆ど雨が降らず、我が家の様に田植えが遅いと水路に水が来なくなり、水分不足で乳白米が増えてしまって大変な目に遭いました。

 天気予報では今年も雨は降らないと言うので、8月には厳しい残暑を予想して穂肥を入れ、出来る限り遅くまで水も入れたのですが、何と9月になると6日頃から秋雨前線が停滞し、台風13号の通過した17日まで天気がぐずついて仕舞いました。

 今年初めて耕作をお引き受けした田などは、水捌けが良いのか悪いのか検討も付きませんので、もしかして収穫作業に支障が出るかと心配した程でした。長靴を履いて何度も田の中を確かめに回ったのですが、どうやらコンバインが煮え込む事は無さそう。

 適度に雨も降ったので昨年の様な水不足も無く、今年は期待できそうです。今の所病気の気も無くて、久々に穏やかな気分で収穫の秋を迎えています。

 台風13号は九州地方に大きな被害をもたらし、知り合いの農家からはハウスのビニールを飛ばされたとか、中にはハウスそのものが倒壊した等と言うメールが来ています。

 我が家でも昔、小さなハウスを吹き飛ばされて、中に積んであった肥料がかなり遠くまで飛んだ事があったので、シートハウスを大きくしてからは出入り口をブルーシートで密閉し、ガムテープで端を止めて隙間風が入らないようにしています。

 台風が来ると分かると、半日がかりで2棟のハウスを閉め切るのですが、厳重にすればするほど台風は反れてくれる様で、こんな空振りは本当に有り難い事です。 

 昨年は少し反別が増えたのですが、お陰様で9月の稲刈りまで持ち越したお米は少なくて、新米も少しお送り出来そうです。今年は更に耕作面積が増えましたので、実際には全部の田の収穫が終わらないと、はっきりした事は言えないのですが、少し位ご注文が増えても大丈夫かなと思っています。初めて本格的に作った酒米の山田錦も順調に生育していますので、来月には収穫に掛かれる予定です。

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