地球の温暖化が言われて久しく、ここ数年の雪の降り具合や今夏の猛暑を考えると、残念ながらそれも当たっているかも知れないと思われます。コシヒカリに限らず一般に、米は東南アジア原産だから暑い程良いと思われがちですが、今年の様に暑いと先ず根が傷み、稲の方も暑さに対する防御反応でしょうか、モミガラが厚くなってしまいます。従って収穫も今一つと言った所になりがちです。しかも一番味が良いのは、気温25度位というデータも有ります。果たして今年の米の出来はどうで.しょうか。
さて、今年の稲作は5月、6月の好天で、どちらかと言えば一般に出来過ぎに経過しました。私の様に1〜3本位の苗を、誰もが笑うくらいに広く粗く植えている者には、大きな影響は無かったのですが、余り晴天が続いて紫外線が強いと、背丈は短め株は大きく成るというのが一般的です。
一週間位は生育が進み、例年よりも出穂が早かったのですが、収穫もやはり早まって8月下旬から9月上旬には、連休前後に植えたコシヒカリの収穫が始まりました。我家は毎年5月15日過ぎに植え始めますので、収穫は9月10日〜15日頃と踏んでいました。10〜13日の間、御殿場の国立青年の家で行われている、来年度派遣の海外派遣農業研修生の渡航前講習に出席し、まあその後でポチポチと考えていたのです。この講習に近畿・東海・北陸地区の講習所長として参加するのは、20年来の年中行事で、昨年からはアメリカ派遣だけでなく、ヨーロッパやカナダ、ハワイも加わり、女子の研修生も一緒に講習をしています。
夏は勿論そうでしたが、講習中も素晴らしい上天気続きで、昨年は一度も富士山が見えなかったのに、今年は160人余りの21歳前後の後輩の研修生と、富士の5台目まで登山した位でした。13日には御殿場も昼過ぎから雨でしたが、まさかこれが1週間も続くとは思えませんでした。
生憎と秋雨前線を台風19号が刺激をしながらゆっくりと北上し、予想以上に雨を降らせたお陰で、被害こそ余り出しませんでしたが、19日の夜は消防団を指揮し、(その後、10月1日付けで団長に昇任しました)
徹夜で河川の警戒をし、20日には崩れた川岸の補修に走り回りました。
一番遅い田は10月になって収穫しましたが、幸い大して倒伏していなかったせいもあり、皆が騒いでいるような穂発芽も無く、収量も例年並かむしろ少し良いくらいです。もっとも昨年から、収穫し乾燥の済んだモミはそのまま貯蔵していますので、はっきりした収量は分りませんが。 |