平成8年 1996年 5月
  4月12日、苗代のトンネルやハウスの上に、5cm余りも雪が積もるという季節外れの寒さに、育苗中の苗に被害の出た農家のありました。私は寒波が抜けるのを待って13日から苗代作りに取り掛かりましたが、低温の影響はやはり強くて、発芽に時間がかがっただけでなく、バラつきも大きくてなかなか揃いませんでした。
 5月に入ってようやく、何とが田植えが出来そうな苗に育って来て一安心。温度が上がり過ぎて苗が焼けない様、丈夫なずんぐりした苗になるよう、苗代のトンネルの農ポリに穴を開けました。
 連休前に得意先への肥料の配達は大体済ませましたので、現在は自分の田植えの準備です。10日程続いた晴天が崩れそうになってきたので、田の土の乾いている内にと、29日にはケイコンに90種類の微生物を培養した堆肥と、燐酸肥料に骨粉を混ぜて散布し、30日の午後一杯掛かってトラクターで田を起こしました。この日は実を言うと、氏神様のお祭りの宵宮だったのですが。
  1日の田中祭り当日は雨。3日午後から上京、4日は後輩の結婚式で仲人。5日には燐酸と加里の肥料を反当たり2本ずつ撒きました。畦の草を刈り、もう一度今度は窒素分も入って3要素揃った肥料を撒いて、いよいよ代掻きと田植です。
  ここまでこぎつけるとあとは楽。苗が上手く出来てくれれば、田植はラクチン。いかに真っ直ぐに植えるか、楽しみながらポチポチやります。私が田植をする頃は周りの田は全部連休中に植わっていて、もうかなり大きくなっています。でも直ぐに追い付ける位に大きな丈夫な苗を植えますので、あとは夏の天候次第ですが、西日本は冷害気味との予報。昨年や一昨年のような猛暑の夏は期待出来そうに有りませんが、そんな悪天候に負けず、平年作以上の収穫になることを祈っています。
  5月の天候不順は例年とは逆で、連休に田植えをした周りの農家の田は、寒さと風で成育が遅れ、中旬まで殆ど植えたままの状態でじっとしていました。その間我が家の苗は苗代で待機していた訳で、結果として少し短めのいつに無く丈夫な苗になりました。ただ、寒さのせいで発芽が揃わず、苗のサイズに大小がありたのが残念。でも、来年は手数は掛かるけど絶対にこれ!という方法を発見したので、今から楽しみにしています。

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