平成10年 2000年 1月
  南米ペルー沖の海面の水温が平年よりも3〜4℃も高くて、史上最高の水準になっているとか。従って、これによって起こるエルニーニョ現象も最悪になる可能性があり、長野オリンピックにとっては最も具合の悪い、暖冬になるかも知れません。正月4日から安曇川スキースポーツ少年団のOBなどと出掛けた野沢温泉スキー場でも雪が無く、民宿「鈴森」の小父さんも、15 ・6才の頃に1度ある位で、こんな年は他に記憶がないと嘆いておられました。
  鈴森さんとか小父さんとか気楽にお呼びしていますが、元長野県代表の国体選手。昭和44年の岐阜・流葉国体、クロスカントリー競技成年の部の優勝者です。今度のオリンピックでバイアスロン競技の会場になる野沢温泉・南原クロスカントリーコースは、鈴森の小父さんが設計されたコースを改修して造ったものです。
  18日から長野県岩岳スキー場で、京都府スキー選手権と国体予選を行います。何とか雪があり、大雨さえ降らなければ大会が出来そうでホッとしています。国体では昨年まで何度も、レース途中まで1位を走っていながら、あと1人の所で優勝を逃しています。今年から男子のリレー競技は、1チーム4人と1人減りました。条件は他の道府県も同じなので、必ずしも我々に有利とは言えませんが、選手を選考するのは随分と楽になりました。
  京都の選手が強いのはレベルの高い大学生に加えて、スキー連盟会長がスキー競技に理解が深く、ご自分の経営されているイセトーと云う会社にスキー部を作って、選手を応援して頂いているためでもあります。惜しくも最終選考でオリンピック代表を逃しましたが、ワールドカップ代表の渡辺博文選手。元ユニバーシアード代表の大嶋次郎君。学生時代には全日本選手権で優勝し、国体での入賞経験もある後藤忍君。そしてその忍君と昨春結婚した多佳子さんは、元岐阜県代表で国体優勝の経験も有ります。いずれもクロスカントリー競技の選手で、彼等のお陰で京都府は、雪無し県と総称される西日本では、珍しく国体で入賞し得点を上げているのです。
  暖冬異変は多分、今年の稲作も直撃する事でしょう。前回、平成5年の米騒動は記憶に新しい所ですが、あの時の様に夏に雨が降り続いて、日照不足から低温続きにならないとも限りません。燐酸は作物の生長には欠かせない成分ですが、低温では分解しにくく効きにくいという欠点があり、それ故冷夏の年には燐酸肥料の効かせ方がポイントとなります。元肥に堆肥を入れ土造りをしっかりしていると、地温も上がり被害も最小限に食い止められます。
  冷夏で稲の株張りが悪くなるかも知れないので、今年は少し早めに植えられるよう、スタートを早めてみようかとも考えております。頑張って、良い年にしたいものです。本年も宜しくお願い致します。
 
 
 

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