平成11年 1999年 6月
 春の農作業が少し遅れ気味に始まったため、23日から始めた田植えは、6月5日に家の前の苗代を植えてようやく終了しました。5月はほとんど雨が降らす、気温も高く異常に乾燥した状態が続いたためか、連休の頃に植え終った回りの田の稲は、株は大きくなって来ましたが背丈が伸びす、梅雨になっても雨が無かったので、例年とは少し様子が違います。どうも天候の振れの幅が大きく、極端から極端に動くようで、梅雨末期になって大雨が降ったり、夏場に台風が来たりしないがと心配しています。
 春休みに帰ってきた佐利に、堆肥や骨粉を積んだトラックを運転させ、私のトラクターのライムソワーで散布し、佐千夫の運転するもう一台のトラクターで耕運した時も、自分一人でやっている時と比べると、4〜5倍効率が良いように感じて嬉しかったのですが、田植え前の代掻きの時も、水加減をして新しいトラクターで佐千夫に荒掻きをさせ、私が25年目を迎える古いトラクターに、ドライブハローを付けて作業を完了。これもなかなか効率が良く、最後の仕上げまで佐千夫に任せるにはまだまだ時間が掛かりますが、少しずつ作業に慣れて機械の扱いも上手になるのが、自分でも分かるようで楽しんでいる様子です。古い方のトラクターは扱いにコツが有って、まだ任せられませんが。5月下旬のイチコの季節も、好天に恵まれてあっと言う間に終ってしまいました。本格的な梅雨に入る前に玉葱を収穫。その他の母が丹精の夏野菜も、順調に育っています。
 6月20〜25日頃に施用する、調節肥と呼んでいる肥料があります。トヨタ自動車のカンパン方式では有りませんが、肥料は農家が使用する1週間前位から配達を始めるようにしていますので、梅雨時期は大変なのですが幸い今年は雨が無く、14日までに大体済ませて14夜〜18日の間上京し、16日に出発する今年の研修生85人を見送り、一昨年送り出した研修生81人を成田空港で出迎えました。
 毎年のことながら、2年間の米国における農業研修生としての生活が、彼等をつくり替える大きな力を持っていることに驚かされます。出発前のひ弱い自信なさそうな顔付きは全く消え失せて、そんな本人とだけ話していると、本当は一杯問題を抱えての研修だったのに、うっかりだまされる事も有るくらいです。

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