平成11年 1999年 7月
  7月に入ってオホーツク海高気圧が優勢で梅雨前線が日本の両岸に停滞し、梅雨の中休みと言うには長すぎてまるで梅雨明けしてしまった様な、この時期には考えられない位の非常に過ごしやすい日が続きました。まだ梅雨末期特有の大雨の心配も有りますが、中旬の、例年ならぼちぼち梅雨明けと言う頃になって、今度は逆にじめじめした曇りや雨の日が続き、例年通り長期予報は当てにならないという事らしいです。
  7月上旬〜中旬が穂肥の時期で、何時のタイミングで肥料を入れるかで、コシヒカリが長く伸び過ぎて倒れるがどうかが決まります。その時期を見極めて農家にメモをつけて配達しますので、どうしても時間が掛かってしまいます。
 今年は春から天候が良く、2〜3日生育が早まっている様に思っていましたが、人間が過ごし易い気候というのは稲にも好適で、昼は暑くても夜温が低く、どうやら平年並みの生育状況に戻った様です。梅雨が明けると猛暑かという予報ですが、今のとこうごく順調に来ていますので、8月上旬には次々に穂を出してくると思われます。イモチ病の気配も無いし、あとは台風が心配ですが秋の収穫が楽しみです。
  自然が無くなっていくと心配されていますが、我が家の周りは相変わらずで、毎夜カエルの大合唱が続きます。数は少なくなりましたがホタルも飛びますし、その分、雑草も生えます。草刈りを佐千夫に任せているのですが、田と畦との境目の草を刈る時に稲も刈ってしまったとかで、なかなか慣れないと難しい様子です。草刈機によって足を切るという事故が相変わらず発生し、今年も得意先の農家が1人入院されました。取り返しのつかない事態を避けるため、我が家の草刈機は刃では無くナイロンコ一ドを使っています。
 昨秋、収穫間際になって大きくなった雑草が稲にまとわりつき、元気に育っていたコシヒカリが長雨の影響も有って倒され、収穫作業にとんでもない時間と手間を掛けざるを得ませんでした。出来るだけ除草剤は使いたくないし、昨年も適当な除草剤が見付からずに諦めていましたが、昔から有るヒエの特効薬が効くらしいと解って一安心。この薬、稲には全く害が無いことが解っていますので。

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