「かじや村便り」    平成19年10月
 苗代の作り方を少し変え、苗箱を150枚並べたこの岸を、1列ずつ管理できるようにしたのは良かったのですが、播種の方法を変えたが悪かったのか、今年の苗は発芽状態が思わしくなく、田植えにはかなり苦労しました。

  田植機も昨年頂いた6条植えを使ったのですが、今までのと比べると植わる間隔が狭くて、予定以上に苗を植え込んで仕舞いました。お得意先の農家で余った苗を頂き、何とか苗代を植え終わったのが7月11日。我が家の田植えでは遅い方の記録です。
 
  夏の猛暑に稲が稔るのを避けるため、周りの農家が連休に田植えをし、稲がすっかり大きくなって中干しに入る6月の中頃、我が家の田植えを始めます。

 6月には梅雨らしい雨が降らなかったのに、7月は月末までぐずついて日照不足。稲が軟弱に育っていて、思い切った穂肥もやれないままに出穂を迎えて仕舞いました。

 品種や肥料のやり方に依って、生育状況は非常に違っています。中では晩生品種が良く育っていて収穫が楽しみです。

  周りの田が色づいて来る8月中旬から、我が家のコシヒカリが出穂して来ます。今年は殊の外残暑が厳しく、田植えを遅らせた効果も薄れそうですが、一番肝心な夜温が下がるので、米の品質は格段に向上し味も良くなると期待しています。

  ただ周りの田が収穫期を迎えて、水路に水が無くなってしまうのが難点ですね。
 9月26日からコシヒカリの収穫を始めました。上は酒米の山田錦、左は滋賀羽二重糯の収穫風景です。米が混じらない様にコンバインを使い分けています。

  最後の苗代地の稲刈りまで、古いコンバインが壊れずに働いてくれる事を祈っています。とは言え昨年は、キャタピラーが切れたお陰で、純米酒「かじや村」が誕生したのですが。

       平井農産・平井 貞夫
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