今年の稲作-2008
  田植えが終わった得意先農家の同級生から、苗が残ったが誰か植える人は居ないかなあと電話があり、今年は急に3反増えたので私が貰って植える事にしました。お陰で最初の田植えが例年より1ヶ月早い5月11日。他にも残ったからと頂いた苗が有って、今年は7月8日に終了するまで、何と2ヶ月間の長丁場でした。

  その分じっくりと田植えが出来たのですが、他の作業も同じように長期間に渡り、調節肥や穂肥を入れる時期も非常に微妙で、圃場管理作業は全部コンピューターに入れてはいるのですが、どの田にどんな作業が必要なのか、毎日画面とにらめっこでした。昨年が不作だったので、お送りしているお米が8月末で切れてしまい、最初のコシヒカリが例年より半月以上早く、9月11日に刈り取れたのでその点では大助かりでした。

  百姓仕事は天気次第。田植えの時には苗が萎れない様に水を掛け、全体をシルバーシートで覆ってトラックで運びます。しかし今年に限っては殆どその必要もなく、Tシャツで仕事をするのに腕が例年ほどには日焼けしなかった位です。6月に田植えをするのが当たり前になっている我が家としては、仕事をする上では空梅雨は有り難いのですが、5月6月が低温で日照不足だった上、梅雨らしい雨も余り降らないまま7月早々に梅雨明け。以来8月22日に降り出すまで2ヶ月は猛暑が続きました。

  今年初めて、滋賀県が認定する「環境こだわり農産物生産圃場」を2枚作りました。農薬の使用を極力押さえ、有機質肥料を使って安全で美味しいお米を作るというこの生産方法は、我が家では何十年も前からやっている事で、方法としては何の目新しさも無いのですが、看板だけは新規に建てました。 

  例年通り、田植えから1月半もすると我が家の稲は、周辺の圃場に見劣りしないほどに生長し、昨年の不作への反省から少し頑張って穂肥を入れました。所が何と、8月下旬から降り出した雨は9月2日まで10日余り降り続き、その後も滋賀県では琵琶湖の東側を集中的に豪雨が襲いました。幸い湖西地域は比較的ましだったのですが、それでも我が家のコシヒカリは、かなり倒されて仕舞いました。
  幸い大きな台風が上陸することもなく、稲穂の熟色は非常に綺麗で収量も昨年の不作を取り返す程多く、秋雨前線の長期停滞で雨には悩まされましたが、全体としては上々の出来で喜んでいます。

  我が家の農機具はいずれも成人式を越えていて、田植機は2台あるのですが、修理代が掛かり過ぎるので、古い方は廃棄処分にしました。
  実は主力に使っていた方も故障してしまい、最後の1枚を植える時には仕方なく、地主さんの田植機をお借りしたのですが、そのまま使わせて貰うことになって、来年は主力機交代です。 
  コンバインも型はかなり古いものの、まだ使用時間数は360h。昨年・一昨年とキャタピラーが切れて新品と交換。こうなったら修理しながら、もう少し使おうと思っています。長く使っていると故障にも敏感で、何時も工具をトラックに載せておいて、稲刈りをしています。

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