「今年の稲作-2015」  http://kajiyamura.jp/
 
 春先には4月21日から一ヶ月半ほど全く雨が降らず、ようやく6月4日になって50数日ぶりに土砂降り。短時間ながら屋根瓦に叩き付ける音で目が覚めたほどで、お陰で昨年は水が回らず難儀した田にも一杯の水が溜まりました。
 6月6日に田植えを始めたのですが、昨年は苗が伸び過ぎたので育苗培土を調整。背丈は良かったものの苗床の整備不良で発芽が悪く、全体としては生育不良で苗が不足して仕舞いました。我が家が植えている時期には周辺の農家は終わっていて、減反の面積を増やさざるを得ませんでした。
 今年からお預かりする事になって、ミニ圃場整備を始めた田があり、パワーディスクで耕起した後ドライブハローで細土し、バックホーで土を押して移動しました。代掻きの時にドライブハローを止めて泥を引っ張り均平化。他にも圃場の畦を両側が平行になるように直した田もあります。
 梅雨入りが例年になく早かったので心配していましたが、6月末に田植機が壊れたり、代わりに使った古い田植機が故障したりと色々重なって、結局田植えが終わったのは7月21日でした。
 9月9日、台風18号は知多半島の先端辺りに上陸し、岐阜から福井方面へ抜けました。予報では琵琶湖の上を通る可能性もあったので最悪の事態も覚悟していたのに、まるで何事もなかったように通過。幸い大した風は吹か無かったものの、雨は相当降った上に台風が通過してもなかなか止まず、周辺の圃場ではようやく10日から本格的に稲刈りが始まりました。
 台風だけでなく8月末からの天候不順で、我が家のコシヒカリはなかなか登熟が進まず、ようやく9月22日から稲刈りを始めました。周辺の圃場では田面が乾かず、刈り始めが遅くなったのが後々まで響き、何処の田の稲も刈り遅れで刈り取り時点で、籾の水分が14〜15%もざらに有ったようです。胴割れをしていないと良いのですが。
 我が家は10月に殆ど雨が降らなかった事もあって、極めて順調に収穫作業をしています。2日に前半の「コシヒカリ」の収穫を終え、「滋賀羽二重糯」・酒米の「玉栄」等を刈ってから、20日に中生品種の「こしいぶき」を刈り穫り。早めに刈ったので少し青かったのですが、お陰で25日を目処にお送りしている月決めのお得意先へも、「コシヒカリ」と「こしいぶき」の2品種の新米を発送出来ました。このあと後半の「コシヒカリ」や酒米の「山田錦」、加工米の「ヒノヒカリ」を刈り穫ると今年に稲刈りは終了です。
 収量は少なめでしたが品質的には、毎年と遜色のないお米に仕上がっているかと思っています。
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